デンベレ厨は今すぐネットをやめろ
スペインリーグ31節。
ウィークデーにローマを粉砕した「聖地」に再びバルサが帰ってきた。
残り8ゲームを切ったところで、首位バルサと2位アトレティコの差は9ポイント。
サッカーの世界で、残りゲーム数がポイント差を下回った場合、オーバーテイクは難しいとされる。
ほぼ今シーズンの国内の覇権を手中に納めたバルサがこの日迎えたのは、堅守を誇るアシエル・ガリタノ監督率いるCDレガネス。
昨シーズン初めてプリメイラに昇格してきて、今シーズンも残留する可能性が高い。
バルサは、セルジロベルトを左サイドに置いて、コウチーニョとのコンビで、右はデンベレとネルソンセメードで、ブロックを作るレガネスにチャレンジする。
サイドを捨て、ほぼペナルティエリアの幅に決死に網を張ってバルサのストップを試みるレガネス。
相手の網目が細かければ細かいほど、バルサのパスワークも冴える。
狭いスペースの中で恐ろしいほど、瞬時に奥行きを作り出し、縦のスペースを切り裂くバルサの所作。
メッシを中心とする個人のスキル。その中で産み出した相手のズレた部分に、間髪入れず、ぶちこまれる致命傷となり得るパス。
いくつもの工夫と仕掛けでゲームを構築する。
それでも、レガネスを崩しきれない。
珍しくスアレスがブレーキ。
自陣ゴール前までプッシュされたボールを、カットしてなんとか「呼吸」する時間を作りたいレガネス。
だけど、この日、ブスケツのいないピボーテに据えられたラキティッチとアンドレ・ゴメス。
素早いトランジションから、献身的にボールにアタックし奪い返す。
そして、バルサには流れの中から、点をとれなければセットプレーがある。
メッシが自ら得たゴールやや右の30メートル弱のフリーキック。
強烈にインフロントでこすり上げられたボールは壁を越え、高速にインスウィングに曲がって、キーパーの手の届かない場所に落ちる。
1対0。
正確な数字はわからないけど、この付近で得たフリーキックは、メッシは3本に2本ぐらいは確実に決めている印象がある。
そして、コウチーニョの左からの速い縦パス。
トップの狭い位置に、メッシは中央から左へダイアゴナルにトップスピードで入ってくる。
相手の右からのチャージをブロックしながら、左足を巧みに振り抜き2点目。
ほとんどスペースと時間のないあの位置に、正確に縦パスを入れるコウチーニョもコウチーニョなら、決めきるメッシもメッシ。
誇張でもなんでもなく、テレビゲームよりすごい。
フットボールっていう競技の枠を超えてる。
後半に、ややペースダウンして、1点差に詰め寄られたものの、メッシがさらに1点を追加してハットトリックを達成。
もはや、ペレが活躍した時代や、マラドーナがアステカスタジアムで5人抜きを達成した時の、ビール飲んでから試合来たんじゃないかっていうイギリス人の愚鈍で怠惰なディフェンスでもない。
情報は常に分析され対策を練られ、個人のスキル、フィジカル、チーム戦術は日進月歩している。
その中で、その強固な「セキュリティ」を打ち破り続け、常に人々にインパクトを与え、歴史と記録を塗り替えていくメッシはまさにD10S(ディオス=神)。
元横浜フリューゲルス監督のカルレス・レシャック。
13歳で、南米から来た小さな少年のプレーを、グラウンドに来て、半周歩くまで見て、「すぐに彼と契約しろ」って紙ナプキンにサインさせたっていう逸話があるけど、その目に狂いはなかったね。
それから17年後。
その小さな少年は、大人になり、常にカタルーニャに熱狂と感動を与え続けている。
SHIFT_the way you move デンベレの可能性を、未来へ。
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