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もうひとつ、大切な出会いのうちのひとり。

その名は、テツ子さん。

そして、今日、９月12日は彼女の誕生日

テツ子さんは、2013年に天国へ旅立ちました。

テツ子さんと私は同い年で誕生日も６日しか違いません。とても、賢くて物静かな穏やかな女性でした。彼女はサバランが大好きでした。

サバランを見るといつも彼女を思いだします。

テツ子さんは20代後半で劇症1型を発症しましたが、誤診のために正しい処置を受けられず、いくつも医療機関をたらい回された後ICUで命拾いしたと初めて会った時、語ってくれました。

私が発症した時、なんだかよくわからないけど毎日インスリンを打つのが日課で、これからは実際に、そして具体的にどの様に対処したらいいのか。

入院中は嫌でも毎日毎食、寝ても覚めても看護士さんが血糖測定をしてくれていたけど、仕事中や実生活では一体どうしたらいいのか？不安で一杯だった矢先に、主治医が患者会でF子さんを私にピッタリだと紹介してくれました。F子さんとは1型という事以外にも年齢、家族環境やその他色んな共通点がありました。そして、そのF子さんの知り合いでその場にいたのがテツ子さんでした

当時、テツ子さんの主治医はスパルタで有名な先生で血糖測定をマメにせずとも身体の感覚での血糖コントロールを良好に保つことを推奨していて、彼女は糖質制限もあまりこだわらず、測定器も頻繁には使用していませんでしたが、Ａ1cは5.8%という素晴らしいコントロールでした。私からしたら、それはそれは大変な神業です。

一方、F子さんは当時発症９年近く、私と同じ主治医でしたが、主治医が紹介してくれるくらいの模範生です。

発症したばかりの患者会での出会いは本当に有難く、テツ子さんやF子さんが、当時の私にはまるで生きた教科書でした何とかして、彼女たちを見習おう、学ぼうとしました。

捕食はどうしてるの？追加うちは？こういう場合は？

このスイーツは何単位ぐらい？ーそのスイーツなら5単位くらいじゃない？という感じで、何でも聞いていました。

今となっては彼女たち二人には本当に感謝してもしきれません。今の私が安定したコントロールを保てるのも彼女たちのようなお手本があったから。そして単位設定以外の実践的なことは医者は教えてくれません。

そういう点に関して私はとても恵まれていたのだと後でわかりました。

最近になって、一般外来や近所の普通の内科での受診で、MoMoさんのＡ1cが安定していいのは主治医のお陰？と聞かれますが、“いやいや、まさか、先生。私の友人(2人)は私なんかより素晴らしいんですよ。”

”え～？そうなの？それはかなり恵まれてるねー。環境に感謝だね” 

その通りなんです

勿論、私の主治医は決して悪い先生ではないと思いますが、実際、実践的なことはあまり細かく指導を受けたとことはありません。

第一、限られた外来の診察時間で話せることは限られてますし。

そんな、私たちは女子会と称してお泊まり会をしたり、ギョーザパーティーやろう、トムヤムクンやろう、旅行もしたいね！色々な企画を立てていました。

お泊まり会ではホームパーティーみたいにそれぞれ持ち寄ったり、買い物に行ったりして、一緒にワイワイご飯を作って親睦を深めました。夜中に低血糖でキッチンでガサゴソあれ？テツコさんも？みたいな  (笑)1型ならではのあるあるの瞬間をシェアできたり　　

〜つづく〜

テツ子さんが大好きだったサバラン

（左：私　中央：F子さん　右：テツ子さん）