乗り換え空想実現百貨店
いよいよ明日から新学期ですね。
テンちゃんも中2の始まりです。
1年前のちょうど今頃、テンちゃんが一番、気にしていたのは、
「友達ができるかな〜」
でした。
物心つく前から保育園に通って、気がつけば周りに友達がたくさんいて、
そのまま地元の公立小学校に通いました。
塾も個別指導塾だったので、
知っている子が全くいないところで一日過ごした経験がほとんどない。
それ以前に、通勤電車に揺られる経験もほぼゼロ。
そもそも学校のある地域のことを全く知らない。
知らない尽くしのスタートに彼女は緊張しまくりでした。
あれから1年。
早いな〜。
彼女は1年成長し、私はまた1年衰えてしまった・・・・。
初日は午前中で帰宅でした。
ところが、なかなか帰ってこない。
「どうした?電車で迷ったのかな?」
予定より1時間遅れて帰ってきたテンちゃんの第一声は、
「ただいま〜。友達ができたよ〜」
でした。
駅のホームで、
「同じクラスだよね?」
と、声をかけられ、自己紹介しあって一緒に電車に乗って、途中まで乗ったところで、
「あれ?私、方向逆だ」
間違えたのは友達の方で、それから一緒に反対側の電車に乗って、その子の乗り換え駅まで一緒で、
「明日から一緒に駅で待ち合わせして一緒に行くことになったよ。よかった〜。初日から友達ができるなんてラッキーだよね」
あの心からの笑顔を思い出します。
中学受験を経験して同級生になった子たちは、ほぼ同じ学力層で新生活をスタートします。
「みんな同じ」
と、いう安心感。
ありますよね。
ただ、この”ほぼ同じ学力層”というのが曲者で、
「みんな同じ」
が、油断を生むのも事実です。
“みんな同じ”だけども、
ほとんどの中学では、中間試験で順位が出ますよね。
点数が団子状態でも、僅差でも、
順位は最初の立ち位置を決めてしまいます。
順位という数字は非常に残酷なもので、
ちゃんとトップから最下位までの数字が明確に現れるということです。
生徒が200人いたら、1位から200位まで順位が出るわけで、
一度出てしまったら、もう、
「みんな同じ」
なんて言っていられなくなるのです。
上位の子は、
ホッとするでしょうし、
下位だったの子は、
「え?わたし、下の方なの?」
と、なってしまう。
この差は大きいです。
学力はほとんど変わらないはずなのですが、気持ちが大きく変わります。
だからと言って、中学受験と同じようなペースで勉強をする必要があるのか?
と、言えば、あえてそうする必要はありませんが、
あれだけ数年かけて勉強をする習慣をしっかり身につけてきたのだから、
その習慣は続けた方が良いでしょう。
なぜなら、
“みんな同じ”ような習慣を身につけているし、大半の子がその習慣を守り、勉強を続けるからです。
仮に、最初の試験で成績下位となった場合、そこから頑張って勉強するのは精神的にはキツいです。
正直、「順位を上げる」というメンタルは、キツい。
最初の試験で上位に入った子は、ひとまず安心するでしょう。
だからと言って、その安心が、案外油断には繋がらないのです。
上位の子はすんなり勉強に入っていけます。
最低でも順位を維持したいと思うでしょう。
つまり、何が言いたいかというと、
やりすぎる必要は決してないけれど、
やらないと、順位は簡単に下がるし、
やらないと、取り戻すのは受験以上に大変かもしれないということです。
「小学生の時は成績上位だったのに、この学校では自分は下位なんだ・・・・」
と、決めつけて諦めるのではなく、
今まで身につけていた勉強習慣をペースを乱すことなく続けられるか?
学力層は、
「みんな同じ」
かもしれないけれど、
勉強のペースや、やり方や、それまでの生き方もみんな違うわけですから、
まずはこれまでやってきたペースを乱さず続けることが大事なのです。
そこがすごく大事になってきます。
中高一貫校の6年間は長い長い道のりです。
10代の3分2をそこで生活するのです。
おそらく一生の友達も、そこでできるでしょう。
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将来を決める決断をするのもその場所かもしれません。
その中で、新しいやり方を見つけるでしょう。
それまでは今のやり方を維持することです。
最初の試験で一喜一憂することは仕方ないと思います。
だからと言って、
ペースを乱さないこと。
やることはやる!
中学生活を楽しんでくださいね!
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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