お父さん、お母さん、秀吉は決まってないけど、働く喜びが分かりました

お父さん、お母さん、秀吉は決まってないけど、働く喜びが分かりました

秀吉を最安値でお届け。

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金沢最終日。

快晴☀️朝から気温がぐんぐん上がり暑い一日でした。


ホテルをチェックアウトして、昨日と同じように北鉄バス1日フリー乗車券🚌を買って、今回の旅行の1番の目的だった金沢21世紀美術館へ。

緑の芝生に白い建物。展示室が独立して配置されているところが、大好きな十和田市現代美術館( @towadaartcenter )と似ているなぁと思ったら、設計者が同じでした(妹島和世+西沢立衛 / SANAA)

『起点としての80年代』という企画展を観てから、恒久展示作品の『スイミング・プール』(レアンドロ・エルリッヒ)や『カラー・アクティヴィティ・ハウス』(オラファー・エリアソン)で写真を撮りました。


21世紀美術館を堪能した後は、mayのリクエストで石川県立美術館内のカフェ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」へ。石川県出身のパティシエ辻口博啓氏がプロデュースするスウィーツをいただきながら、リッチな気分で一休み🍰☕️


疲れがとれたところで、コメント欄で多くの方が勧めてくださった鈴木大拙館へ行ってみました。水面の上に建物が建っているように見えるところが、山形県酒田市にある土門拳記念館に似ているなぁと思ったら、やはりこちらも設計が同じ谷口建築設計研究所でした。

観光客も少なく(来館者はほとんど外国の方)街の喧騒から離れて、とても落ち着けるところでした。


最後にカトリック金沢教会に寄りました⛪️この教会は1888年(明治21年)に創立され、百十余年の歴史を持っています。1588年(天正16年)頃、豊臣秀吉に追放されたキリシタン大名高山右近が、金沢前田家に預けられ、右近は金沢や能登に教会を建てキリストの教えをひろめ、沢山の信者が生まれました。教会前にはユスト高山右近像が立っています。


バスに乗って金沢駅まで戻って、昼食をとり損ねたのでゴーゴーカレーを食べました🍛

リムジンバスで小松空港へ行き、無事に仙台に戻って来ました✈️

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ついに登場!「Yahoo! 秀吉」

ネタバレ注意。

主人公の名前は「かな」です。

**********

幸村「っ……おま、何やってんだ!?」

「やだ!こっち見ないで…っ」

幸村「わっ、ちょ、水かけんなバカ。つーか叫んだら他のヤツらに聞こえるだろ!」

(あ、ほんとだ……っ)

私はぱっと口を閉じて、肩まで水に浸かり手拭いで可能な限り身体を隠した。

湖畔にたたずむ幸村は、耳まで真っ赤にして顔を背けている。

幸村「っ……で、何してんだよ、こんなとこで」

「見たらわかるでしょ、水浴びだよ。幸村こそ、なんでここに…」

幸村「お前が天幕抜け出すの見かけて、どこ行ったのか探してたんだよ」

(え……?)

幸村「お前、放っとくとひとりで突っ走るし…なんか起きたのかと思って焦っただろうが」

(心配してくれたんだ…)

「……ごめん。軽率だった。反省します」

小さく呟くと、幸村はふっと表情を緩めて私を見た。

幸村「おー、反省しろ」

「わ、こっち見ないで、変態!」

幸村「っ…お前なー、さっきの反省どこ行った!?」

「反省はしてるよ、でも見ないでっ。髪だけ洗ったらすぐ上がるから…!」

幸村「……ったく、しょうがねーな。見張っといてやるから早くしろ」

幸村が肩をいからせ背を向ける。

(ふう、びっくりした……にしてもひどいこと言っちゃったな。幸村は悪くないのに…もう一回、ちゃんと謝ろう)

手早く髪をすすいで水を切り、湖から上がると…

幸村「…おい、やっぱ見せろ」

(ええっ…?)

憮然とした顔で振り向いて、幸村はこっちへすたすた歩いてくる。

私は慌てて手拭いを身体に巻き付けた。

「見ないでって言ってるでしょ!」

幸村「よく考えたら、俺は見る権利あるじゃねえか」

「権利って何…っ?」

幸村「別に恥ずかしがる仲じゃねーだろ」

-選択肢-

自分の身に置き換えて考えて ◎

「自分の身に置き換えて考えてよ、恥ずかしいでしょっ?」

幸村「全然。『お前も脱げば?』って思う」

「っ…ええ?」

幸村「冗談だっての。あーあ、すげー真っ赤」

「笑いすぎ!とにかく見ないで。恥ずかしいものは恥ずかしいの!」

幸村「へー、恋人なのに?」

「恋人だから!」

幸村「……っ」

「好きな人に……こんな格好見られたら恥ずかしいってことだよ、ばか…!」

(ああもう余計に恥ずかしいこと言っちゃった…っ)

真っ赤になって俯くと、濡れた髪をそろりとかき上げられた。

幸村「……バカはお前だろ」

(え…)

私の顔を上げさせて、幸村が目の前で視線を注いだ。

幸村「結局、俺を煽ってんじゃねーか」

「え…、ん……っ」

唐突な口づけが、涼んで冷えた肌を一気に火照らせる。

(っ……煽ってなんかないのに……)

文句を言いたいのに、口づけはどんどん深くなって…

「んん…っ、ぁ…」

蕩けるような熱に冒され、あらがえなくなる。

濡れた私の背中を、幸村の指先が這い下りる。

「ゃ…っ、だめ…」

幸村「文句ばっか言うな」

「ぁ…っ」

かぷ、と胸元を甘噛みされ、とっさに幸村の肩にすがりつく。

「……ひどい」

幸村「お前が本気で嫌がってたらやめてる」

「意地悪…!」

眉をつり上げてみせるけれど、怒りなんて続かない。

楽しそうに笑っている幸村の顔を、ここ数日間ずっと見たいと思っていた。

(悔しいなぁ…)

そう思いながら、私は濡れた額を幸村の胸に埋めた。

幸村「……降参?」

「…うん、降参」

幸村「じゃ、今日のところはここまでにしてやる。風邪引かせらんねーしな」

私の身体を離すと、幸村は木陰に置いておいた着物を持ってきてくれた。

着替え終わるのを待ち、幸村があぐらをかいて自分の膝をぽんっと叩く。

幸村「ここ座れ」

(何だろう…)

不思議に思いながら幸村の膝に座ると、頭を乾いた布でふわりと包まれた。

幸村「俺の手ぬぐいで悪いけど我慢しろ」

「髪、拭いてくれるの…?」

幸村「おー」

「ふうん…」

幸村「んだよ、ふうんって。嬉しそうな顔しろよ」

「……してる」

幸村「あっそ。ならいい」

くしゃくしゃと髪を拭かれながら、私は膝を抱えた。

(意外と丁寧に拭いてくれてる…。幸村の膝、あったかいな。一日の最後に、ご褒美もらったみたい)

幸村「はい終わり」

「ありがとう…」

幸村「ん」

振り向く私に笑みを返して、幸村が乾いた髪をそうっと指で梳く。

ぎこちないけれど、優しい手つきだった。

「あ、そうだ。……梅干し、食べた。ごちそうさまでした」

幸村「……そーいやそんなことあったな」

(あれ?急に不機嫌になっちゃった。あの時のこと怒ってたのかな)

「ええっと…ごめんね、急に話しかけたりして。実は、秀吉さんに『幸村はお前を好きかもしれない』って疑われて…」

幸村「は?」

「話してる様子を見て事実かどうか判定するから、声かけてこいって言われたの」

幸村「……ふーん」

「でも無事に、幸村が私を好きだっていう疑いは晴れたから大丈夫。秀吉さんが『普通は好きな女に梅干しは渡さない』って言ってた。あ、そういえば政宗が、あの梅干しをいい出来だって褒めてたよ」

幸村「……あっそ」

(まだなんか冷たいな…)

「怒ってる?」

幸村「ちょっとな」

「…ほんとにごめん。もうむやみに話しかけたりしないから」

幸村「そこじゃねー」

(え?)

肩に幸村の顎が乗り、上目遣いに顔を覗き込まれた。

幸村「……仲良すぎ。あいつらと」

「あいつらって……秀吉さんと政宗のこと?」

幸村「他に誰がいんだよ」

(もしかして…)

「……やきもち、妬いてる?」

幸村「……っ。……別に、そんなんじゃねーよ」

(嘘……。やきもちだよね、どうみても。話しかけた時冷たかったのは、それが理由だったんだ)

くすぐったい気持ちになって、笑みがこぼれた。

「ふふ」

幸村「何笑ってんだよ。言っとくけど本当に違うからな」

「うん」

幸村「全っ然なんとも思ってねーからな」

「うん!」

幸村「っ…だから、にやにやすんじゃねー、こら」

(あ…っ)

身体を幸村の方へと向けさせられ、こつんと額が重なる。

切なげな吐息が鼻の頭をくすぐった。

幸村「あー……くそ。そこらへんにお前がいるのに、声も
けねえし、顔を見られねえ。……すげー歯がゆい」

(そんなふうに思ってくれてたんだ…)

見つめ合ったまま、幸村の頬を両手で包む。

「私も、一緒。ちょっと寂しい」

幸村「どーだかな。毎日ずいぶん楽しそうじゃねえか」

「それは幸村も同じでしょ?家臣の皆と仲いいんだね」

幸村「…なんで知ってんの」

「こっそり見てたから」

幸村「……。……あっそ」

(あ、機嫌、直った…)

「幸村ってすぐ顔に出るよね」

幸村「お前もな」

言い合って、ふたり同時に吹き出した。

(何でもない話をできることが、こんなに幸せだなんて…戦国時代に来なかったら……ううん、幸村に出逢わなかったら、きっと一生知らなかった)

幸村「そろそろ戻るか。寝ないと、身体もたねえぞ」

「……そうだね」

頷いたものの、幸村に触れている手を離しがたくて少し俯く。

(行かなきゃだめだってわかってるけど…)

幸村「かな?行くぞ、ほら立て」

「うーん……うん」

うんうんと言いながらも、くっついたままでいると…

幸村「甘ったれ」

「わ…!」

幸村が両腕で私を抱いて立ち上がった。

軽々横抱きにしたまま野営地の方へと歩き出す。

幸村「天幕から見えないとこまでな」

(ぎりぎりまでくっついてていいってことかな…)

「…いいよ、降ろして。重いし」

幸村「重くねー、お前はもっとメシ食え。…って前にもこういう話したな」

「あ…したね、そういえば」

幸村「いいからやせ我慢してねーで、くっついとけ」

「じゃ……やったぁ!」

幸村「ん、素直で良し」

首に腕を回して抱きついたら、幸村が額に口づけしてくれた。

(幸村といるとバカになるなぁ、私。でも……バカでもいいかも。それくらい幸せだ)

幸村の引き締まった顔と、その向こうに広がる夜空を見上げる。

明日も行軍が続き、待ち受けているのは顕如との決戦だ。

それでも今夜は、目がさめるくらい星が綺麗で…ずっと覚えておこうと思った。幸村の笑顔と一緒に。

それから数日は、何事もなく旅が続いた。

(京まであと二、三日…。ずいぶん走ったな)

秀吉「かな、あと一里走ったら休憩だ。それまで頑張れ」

「大丈夫、平気。ありがとう」

秀吉「ならいいけど、強がる必要はないからな。無理はするなよ」

政宗「秀吉、お前いつからかなの兄貴になったんだ」

秀吉「は?誰が誰の兄貴だって?」

「政宗、秀吉さんは『私の』じゃなくて皆の兄だと思う」

政宗「なるほど、一理ある」

秀吉「あのな…。こんなにむさくるしい弟が大勢いるなんて冗談じゃないぞ」

馬を並べて駆けながら、いつも通り軽口を交わす。

(こういう時間もあと少しだな…。戦が始まればのんびり笑っていられなくなる)

前の合戦で、一切の隙なく隊を率いて戦うふたりを、私は見ている。

(あの時以上に思う。織田軍の皆に生き抜いて欲しいって。でも戦を無事に切り抜けられたら、この人達がどんなに好きでもそばを離れるしかない。幸村と一緒に行くなんて許してもらえないだろうから……きっと黙って去ることになる。寂しいけど……今までの暮らしも何もかもおいて幸村と生きるって、もう決めた)

日増しに強くなる決意を、胸の中で確かめていると…

政宗・秀吉「……。…………」

(あれ…?)

私を挟んで馬を走らせているふたりは、不意に和やかな空気を消した。

「どうしたの?」

政宗「硝煙の匂いがする」

(え…っ)

秀吉「――…政宗」

政宗「おう。俺は先に行く。かなは秀吉から離れるな」

「う、うん…っ」

政宗が手綱をしならせ馬を飛ばし、前を走る幸村に並んだ。

会話は聞こえないけれど、政宗と言葉を交わす幸村の表情も張り詰めている。

(前に戦場で会った時と同じ顔…ってことは、まさか……)

はっとして目を凝らすと、私達の隊の前方に土ぼこりが舞うのが見えた。

秀吉「かな、頭を低くしろ!」

「っ…はい」

身を縮めた瞬間…銃声が響いて、私達の行く手で草地が弾け土が上がる。

(やっぱり敵襲!?)

大地を揺らし、前方から黒い装束に身を固めた一隊が姿を現した。

秀吉「駆逐されるのを待てずに、毒虫が巣穴から這い出してきたらしい」

秀吉さんが、すらりと刀を抜き放ち前を見据える。

その視線の先で、袈裟をまとった敵の将が、馬を駆りながらうなるように叫ぶ。

顕如「覚悟しろ、信長の犬どもめが」

(っ……!あの人は…)

———-

顕如「私は顕如と申す旅の僧だ。困ったことがあるなら相談に乗ろう。早く家へ帰るといい、お嬢さん。夜の森は鬼がうろついているからな」

———-

(間違いない、あの人が顕如……!)

私は息を詰める一方で、先陣を切る幸村は十文字槍を振り上げた。

幸村「痺れを切らして出てきやがったか。上等だ」

武器を構える味方を見回し、幸村の力強い声が響き渡った。

幸村「全員、こんな外道に命をくれてやったりするんじゃねーぞ」

兵達「はっ…」

幸村「いざ…!」

**********

幸村といると…?結構前からわりとバカじゃn………(自粛)

くっついていたいのに「いいよ、降ろして」とか言うあたり、めんどくせー女って感じしますよね~~~!

じゃあ最初っから離れろよ~~~!(ヤジが雑)

やきもち幸村が可愛くて仕方ないんだけど、主人公が輪をかけてガキっぽいのでキュン度に欠けるのが若干許せません←

わたしは幸村を可愛い可愛いって撫でまわしたいんだ!

お前がしっかりしてくれないでどうする!!

そして秀吉さんが何と言おうと、秀吉さんは国民の兄だ!!!!!

多彩な秀吉生活空間

50戦25勝

12位でした。
まぁ大関ならいい方かと諦めることに。
姉御肌の脅威を思い知ると同時に、守護無効特技に対する脆さも知った有意義なねこ場所でありました。
14万で龍伯様(極シャムづ義久)を仕入れてみた。
市川ニャンにつけるんだ…。
一枚でつかなかったら諦めるしかないですが。
それか煌のぶニャがにつけてしまうか…。
龍伯様は射程4の範囲2か…(wikiより)
織田弾正忠は射程も範囲もわからないけどやたら届く印象があります。
のぶニャが様の攻撃特技として脅威だったのは日光一文字と龍伯様でした。日光一文字はしつこくやられると都の総督でも防げないし、こちらのバフが全部剥がれるので本当に嫌い。
でも近接範囲なのが気になります。
山岳で活躍できない可能性が。
アッーーー!!
龍伯様は地バフと合わせないといけないから直虎が使えない。
早まったかも、しれない。
だから北条と一緒に出るのぶニャがにつけるのか。なるほどね。
よし、売ろう。
いや…新しいアタッカーを作るか…のぶニャがもう一人とか…。
北条のバフのカチカチのやつは、女地頭を5回くらいかければ気にならなくなることがわかっています。
書きながら思いましたが、5回って相当よね。
地バフは千里同風で間接的につけるとして、直虎と龍伯様を併用しよう。
そうだそうしよう。
デバフしてくれれば千里同風で地バフがつく。
嫌だな。他力本願なのは。
でもやっぱ勝てないんですよね。
何かしないとね。
過去の自分と戦える機能があればいいのにな。
余計なことをして勝てなくなるのは嫌だな。
やっぱり喫緊の課題は全体回復だな。
できれば全体回復が絶対必要なのです。
茶聖であればなお好都合なのです。
好都合っていうか茶聖じゃないと無理です。
支援はそれでまぁなかなか揃ったんじゃない?って感じになります。
千里同風と茶聖で士気下げでじわじわやられるのとか煌秀吉のデバフとか本能寺とか雷神の行動不能とかを防ぎ
姉御肌と武者修行で初手でやられるのとかバフかけて攻撃してくるあれこれを防ぎ
加賀百万石と両職で伏兵からの術を防ぎ
守ってばっか。
あと山陰のキリンジが脅威すぎますな。
あれって最速でかけられれば大抵の人に勝てますね。
流行らないのは必中じゃないし発動も確定じゃないからなんだろうけど。
キリンジが流行れば荒波が流行る。
まさしくじゃんけんのようなものであります。
そういえば櫂の木刀っていう特技がありますが、全然効果が実感できないのはなぜ。
すごい値段で売っていますが、あれは姉御肌対策になると期待して買ったらがっかりするんじゃないかな。
がっかりしたのは自分。

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「義母と娘のブルース」

第10話(最終回)

(麦田の回想)

麦田) 俺に一生お世話されてください!

亜希子) ありがとうございます、店長。

 私のような者を、そのように思っていただけ

 るなど、本当にありがたいお話と存じます。

 しかしながら、店長の手を見ても、思い出し

 てしまうのは、夫のことで。

(亜希子の回想)

良一) 手、つなぎませんか?

(麦田の回想)

亜希子) そのような状態で、店長のお世話

 になる事は、失礼かと存じます。

麦田) そっ、それって、ダメって事っすよね。

亜希子) 私は、満たされてしまって

 いるのだと思います。

麦田) 満たされてる?

亜希子) 生きる事を諦めていたあの人が、

 私と出会って、もう一度生きてみるって、

 闘ってくれたんです。それより何より、指

 輪も結婚式もなかったけれど、私は夫に、

 みゆきという宝物をいただき、その結果、

 私自身、素晴らしい年月を重ねることが

 できました。

麦田) まあ、何だ、その…。

 2人はちゃんと好き同士だったって事だ。

みゆき) えっ?

麦田) 父ちゃんと宮本さんな。始まりは

 ちょっと違ってたかもしんねえけど。

 でねえとフラれるわけねえだろこんな

 イケメンが。ハハハハッ。

みゆき) 店長、あの、私、

 いい加減なこと…。

大樹) いや、むしろ顔で負けたん

 じゃないですかね。

麦田) えっ?

大樹) みゆきの父ちゃん、

 ヤバいくらいイケメンだったんですよ。

麦田) カーッ、そこ! そこだったか!

大樹) そこっすよ。

麦田) そんなイケメンだったんか。

大樹) もうヤバかった。半端ないです。

麦田) お~っ、どんなだ?

大樹) 日だまりみたいな感じで。

**********

いつだって、

私の人生はブルースだった。

お別ればかりのブルース。

くそくらえだ。

そんなもの、いらない。

もう、ブルースなんていらない。

みゆき) お母さん! お母さん!

**********

亜希子) みゆきは自分が社会人になり、自立

 をしたら、私が麦田を辞め、大阪に行くことが

 できるとお考えくださったようですが。もし、何

 をしてでもコミットしたいオファーならば、私は

 自分でネゴします。人生の舵は自分で切りま

 すので、以後、このような気遣いはご遠慮くだ

 さい。以上です。
みゆき) じゃあ、じゃあお母さん、自分が白髪
 出てきてんの知ってる? 知らないでしょ。

 自分で舵切るとかカッコイイこと言ったってさ、

 お母さん今自分がどこいるか分かってないじ

 ゃん。人生なんて いつ終わるか分かんない

 じゃんって言ってんの。お母さんだって年も取

 るし いつかは死ぬ時が来るんだよ。これから

 時間はどんどん短くなるんだよ。だったら、や

 りた事やってほしいって思うじゃん。これ以上、

 私のためにばっか時間使わないでって思うじ

 ゃん。私、もうお母さんから時間取り上げたく

 ないんだよ。

亜希子) 時間を取り上げる、とは?
みゆき) お母さん仕事好きじゃん。

 大好きじゃん。なのにさ、私のために

 仕事も辞めて、出世だって諦めて。

亜希子) だからそれは誰に強制されたわけ

 でもありません。私が自分で選択…。

みゆき) そう言うよね。分かってるよ。

 お母さんそういう人だもん。だからこうしか

 できなかったんじゃん! こうしかできなか

 った私の気持ちも、少しは分かってよ!

亜希子) みゆきは、私が全てを捨てて、

 同情から自分を育ててくれたと思ってい

 る。それをみゆき自身、恩に感じている。
 そういう解釈でよろしいですか? では、

 もうキレイな言葉で語るのはよしましょう。

**********

亜希子) 私があなたを育てた理由は、単なる

 私のエゴイズムです。あなたにはずっと、私

 の両親は、私が25の時に亡くなったと言って

 きましたが、あれは嘘です。私が両親を亡く

 したのは、小学校3年の時、事故でした。私

 はその後、祖母に引き取られ、育てられる事

 になりました。祖母はいつも私にこう言って

 いました。「私はあんたよりきっと、随分先に

 亡くなる。だからあんたは、誰にも頼らず、自

 分一人で生きていけるようにならないといけ

 ないよ」と。けれど、そう言ってくれていた祖

 母も、中学生の頃には亡くなり、私は、施設

 に行く事になりました。幸い施設でも、私は

 大過なく過ごす事ができました。その中で私

 は、とにかく、自分一人で生きていけるよう

 になる事を目指し、ひたすら勉強しました。

 思わず弱音を吐きたくなったりする事もあり

 ましたが、周りは自分より小さい子だらけで、

 私の話相手をさせてよい方など、一人もい

 らっしゃいませんでした。そうして、何とか高

 校を卒業し、光友に拾ってもらう事ができま

 した。高卒の私はそれこそ、お茶くみ、コピ

 ーとりから、秀吉のごとく、なりふり構わず

 自分をアピールし続けました。ありがたいこ

 とに、そのパフォーマンスを認めて下さる方

 がいて、出世の階段を上っていくことができ

 るようになりました。嬉しかったです。嬉しか

 った私は、24時間、仕事の事しか考えない

 人間になっていきました。仕事は楽しかった

 です。私の人生はこれでいい。これで十分

 なのだ。これ以上望んだら罰が当たる、とも。

 でも、そんな風に過ごすうちに、いつの間に

 か、心にぽっかりと、穴が開いていたのです。

 そんな時、声をかけてくれたのが、良一さん

 でした。良一さんは、あなたの母親になる人

 が欲しくて、私は心の穴を埋める存在が欲

 しくて。だから、良一さんの提案に乗り、あな

 たと出会いました。生意気で、強がりで、か

 わいすぎて、はじめは娘だなんて思えませ

 んでしたが。良一さんに心配をかけまいと、

 我慢しているあなたを見て、思ったんです。

 この子は私なんだって。この子を安心させ

 てやりたいと思いました。思い切りわがまま

 を言える場所を与えてやりたい。私が欲し

 かったものを全部、この子にあげたい。そ

 のうちに、あなたが笑えば、私まで笑ってい

 るような気になりました。あなたが傷つけら

 れると、自分が傷つけられたかのような怒

 りを覚えました。あなたが褒められると、ま

 るで自分が褒められたかのように舞い上が

 り。私は、あなたと自分を、混同した状態に

 至りました。要するに、あなたを育てると、

 口では言いながら、私はその実、満たされ

 なかった自分を、哀れみ、育て直していた

 のです。あなたは私に利用されただけ。

 私はそんな女です。だから、恩に着る必要

 など、何一つないんです。

みゆき) (泣)

 お母さん、バカなんじゃないの?

 私が笑ったら、

 自分が笑った気になるってさ。

 私が傷つけられたら、

 自分の事みたいに怒るってさ。

 自分が欲しかったもの、

 全部あげたいってさ。

 そういうの、そういうのね、

 世間じゃ、愛っていうんだよ。

 やりたい事やってよお母さん。

 お母さんがすごいねって言われたら、

 私、きっと自分がすごいねって言わ

 れたような気になると思うんだよ。

 まだ分かんないけど、

 お母さんと同じ気持ちがね、

 私の中にも、ちゃんとあると思うんだよ。

(亜希子を抱きしめるみゆき)

亜希子) みゆき。(泣)

 私、自分で子どもを

 産まなくてよかったです。

 あなたみたいないい子は、

 絶対に私からは生まれてきません。

みゆき) んなことないよ。

(みゆきを抱きしめる亜希子)

**********

麦田) 宮本さん。

 今日をもってクビです!

 今度は間違ってないっすからね。

 岩本さんじゃなくて、宮本さんっすから。

亜希子) あの、なぜ急に?

麦田) 宮本さんが好きなのは物を売る

 って事で、うちのパンじゃないっしょ。

 俺、そういう人にキムタヤって、

 やっぱ無理だと思うんすよ。

 だってそれって、偽りのラブっすから。

 だから、キムタヤにする件は、

 俺がやります!

 宮本さんの輝ける場所は、

 もっと別にあるんじゃないっすかね。

亜希子) 店長、実は。

(「退職願」を出す亜希子)

麦田) マジっすか。

亜希子) はい。

麦田) カーッ。いやんなんなあ~。

 こんなときばっか気が合うって。

亜希子) 店長、私も、頑張ってきます。

麦田) はい。

(亜希子の腕を引っぱり、

 おでこにキスをする麦田)

亜希子) い…な…。

麦田) ヘヘヘヘッ。

 まあ、俺の退職金ってとこっすかね。

亜希子) はあっ?

麦田) ヘヘヘッ、宮本さん。

 短い間でしたが、お世話されました!

亜希子) おっ、お世話になりました。

**********

みゆき) そういえばさ、お母さんって

 何で歴史物好きなの?

亜希子) 何だか、大したことないと

 思えるではないですか。

 歴史上の方々に比べたら、

 私が今陥っている、苦難など、と。

みゆき) なるほど~。

 お母さんの推し武将って誰?

亜希子) 推し武将、とは?

みゆき) 応援したい武将ってこと。

亜希子) いかんせん、皆様、鬼籍に

 入られておいでですからね。

 そういえば、麦田にバイトの面接は

 行ったのですか?

みゆき) 行った行った。

 あ…店長名刺作ってくれるって。

(名刺を亜希子に差し出すみゆき)

みゆき) 私、このような者でございます。

(回想)

亜希子) 私、このような者でございます。

(小さいみゆきに名刺を差し出す亜希子)

みゆき) あっ、何か間違ってる?

亜希子) 軽く自己紹介をしながら、

 相手が読みやすいように、文字を

 向けて差し出すのがマナーです。

みゆき) ベーカリー麦田営業部、

 宮本みゆきと申します。

亜希子) ありがとうございます。

 では、頂戴します。

 「新米」。

みゆき) やっぱ変だよね。

亜希子) よろしいのではないでしょうか。

 パン屋なのに新米とは、これいかに? 

 と。営業トークの枕としても使えると

 思います。

みゆき) お母さん、これ
らもよろしくね。

 私、お母さんに聞きたいことあるから。

 まだまだいっぱいあるから。

**********

亜希子) では、みゆき。

 行ってらっしゃいませ。

 行ってらっしゃいませ。

みゆき) お母さんも。

 行ってらっしゃいませ。

亜希子・みゆき) では、行ってまいります。

**********

ポップス、ロック、クラシック。

ジャズ、民謡、演歌、オペラ。

地球は歌であふれてる。

もし、私の人生を歌にしたとすれば、

それはきっと、ブルースだ。

お別ればかりのブルース。

別れなんて来ない方がいいに決まってる。

だけど…

別れたからこそ、巡り会える人もいる。

曲がらなかったはずの曲がり角を曲がると、

歩かなかったはずの道がある。

そこにはなかったはずの明日がある。

その先には、出会わなかったはずの

小さな奇跡が。

**********

<みゆきのアパート>

亜希子) お帰りなさいませ。

みゆき) おっ、お母さん?

亜希子) 申し訳ございませんが、

 みゆきのバッグを見せて」 

 頂けませんでしょうか?

 チケットが見当たらないのです。

みゆき) えっ? あっ、はい。

それが、

義母が私に歌ってくれたブルースだ。

そのはずなのだけど。

(文庫本に挟まれたチケットを
 見つけるみゆき)

みゆき) あった!

亜希子) 何と!

 ありがとうございます。確認します。

亜希子 うん?

みゆき) うん?

(東京から東京行き表示の切符)

亜希子) 奇跡?

**********

原作の漫画の題名そのままなので、仕方がない

のだけれど、正直ドラマの題名としては、視聴を

ためらわせるものがあったと思うので、そこが残

念というか。題名のイメージでの食わず嫌いは

あっただろうなって。もったいないもったいない。

キャストに惹かれて見たのだけれど…回を追う

ごとに引き込まれ、大好きになったドラマだった。

途中原作が知りたくなって漫画も買って読んだ。

原作の良さを活かした上で、ふくらませたキャラ、

加えられた設定が秀逸。原作ものが得意な脚本

家だと再確認。時々、やりすぎもあるけどね…w

顔だけ男なのは一緒なのに、朝ドラの律よりず

っと、ぎぼむすの麦田のほうがいい男に見えた。

脚本家によってこんなにも見え方が違うのかと。

絵面はきれいでも中身がない男にしか見えない

律とは真逆で、バカなのに愛おしく見える麦田。

綾瀬はるかの安定感。この手の役をやらせたら

ピカイチ。コメディエンヌとして最高のパフォーマ

ンスを魅せてくれた。竹野内豊もよかった。彼の

おかげで、麦田になびかない亜希子さんに説得

力があった。そして、2人のみゆきの可愛さよ!

ちゃんとつながっているように見えたのが凄い。

義母と娘の初めての出会いから、今に至るまで

が丁寧に描かれてきたので、今回の2人の会話

で涙腺が決壊。もう嗚咽してしまうほど泣いてし

まった。「お母さん、バカなんじゃないの?」で…

もうもうもう~!(書いてるだけでも泣けてくる~)

私が笑ったら、
自分が笑った気になるってさ。
私が傷つけられたら、
自分の事みたいに怒るってさ。
自分が欲しかったもの、
全部あげたいってさ。
そういうの、そういうのね、
世間じゃ、愛っていうんだよ。

そう。世間じゃ、そういうの、愛っていうんだよ!

愛って…愛って…そういうことをいうんだよ~!

別れたからこそ、巡り会える人もいる。
曲がらなかったはずの曲がり角を曲がると、
歩かなかったはずの道がある。
そこにはなかったはずの明日がある。
その先には、出会わなかったはずの
小さな奇跡が。

小さな奇跡はどこにでもある。探せばきっとある。

その先にあるものを奇跡と思えるか思えないか、

それは、自分次第(どこかで聞いた事があるよう

な…半青とか半青とか…w)。愛あるドラマには、

力がある。明日も頑張ろうって、力が湧いてくる。

朝ドラで受けたダメージを、げんなりした気分を、

いつもやさしくデトックスしてくれたドラマだった。

私の娘はべらぼうに可愛いのです!

第2話の、亜希子さんのセリフが忘れられない。

朝ドラでも、そんな親子愛が見たかったのに…。

ぎぼむすは、べらぼうに面白いのです!

キャストが、べらぼうに素晴らしいのです!

奇跡を信じて、ドラマを見続けようと思えたよ~。

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今年は従妹 (いとこ) の初盆でしたが、介護仕事でお休みが取れなかったため、お盆が明けてから行ってきました。

ついでに山口県、及び広島県に住む叔母の各家を訪問し、そこでいろいろな不思議体験もしました。

とりあえずそれは置いといて、今日は広島に住む叔母宅での話を書きます。

叔母とその娘である従妹 (亡くなった従妹とは別の家系です。20才年下で、K子と呼んでいます) に 「運玉」 について説明をしました。

本が発売される直前ですので、口頭での説明です。

叔母もK子も、聞いた時は 「ふーん」 と、一応返事はしとくけど・・・みたいな、かなり、いや相当テンション低めの反応でした。

下を向いて、目も合わさずに返事をしていたところをみると、 「半信半疑・・・どころか、1信9疑だねぇ」 と考えていたのだと思います。

それはまさに、私が秀吉さんに、初めて運玉の話を聞いた時と同じ反応・・・「それって子供だまし? ただのおまじまい? ホンマなん?」 だったので、ま、仕方ないか、と思いました。

その後、ちょっとした不思議な出来事があって、それで私が言うことを信じる気になったのか、翌日、K子と話をしていた時 「あ! そうだ! 運玉を撫でなきゃ!」 と撫で始めました。

が!  Σ(゚д゚;)

その撫でる仕草を見て、ビックリです。

運玉育て初日なのに、彼女の運玉がえらくでかいのです。

「え? ちょっとちょっと、K子、なんでそんなに運玉がでかいん?」 と聞いてみました。

私はちゃんと、〝ビーズ玉の大きさ〟 と教えたのです。

しかし、目の前で彼女が撫でているのは 〝グレープフルーツ大〟 の大きさなのです。

私の運玉ですら、2年かかって、それよりもちょっとだけ大きいくらいなのに、初日からその大きさはなぜ? と思いました。

するとK子は 「だって、私、運がいいから、人生でラッキーなことがいっぱいあったもん」 と言います。

ふむふむ、そこを自覚していることはいいことだね、それで?

「だからね、私、運玉をいっぱい持ってると思う!」

は? (  ゚ ▽ ゚ 😉

「その全部の運玉をひとつにまとめたら、この大きさになるよ!」

えっ? (  ゚ ▽ ゚ ;) 

お団子というか粘土みたいに、ま、まとめたってわけね・・・。

まとめてひとつの大玉に・・・。

そうか、そうきたか・・・。 ( ̄ー ̄;

言いたいことはわかります、非常によくわかる、理解できるのですが・・・根本的な部分が間違っています。

もらえる運玉は1個です。

人生で、 「うわぁ! 超ラッキー! バンザーイ!」 と思った出来事の時に、ひとつもらえたら、それを生涯、持ち続けるわけです。

次にラッキーなことが起こったら、そのラッキーを撫でて、積み重ねる感じです。

新たにもう1個もらうのではありません。

ですから、従妹のような場合、撫でまくれるチャンスがたくさんあった、というだけで何個も持っているということにはならないのです。

では、 「最初からグレープフルーツで育て始めてはいけないのか?」 というと・・・。

〝天にもらった〟 ものがビーズ大である以上、それよりも大きく一生懸命に撫でても、本体まで距離があって、届かないと思います。

もしも届いたとしても、その距離分、ありがとうパワーが弱まるようで、非常にもったいないやり方だと言えます。

チャレンジする方は、 〝天がくれるのは小さい玉〟 それを 〝育てる〟 と言った秀吉さんの言葉を、そのまま実行したほうがいいと思います。

本を読んで下さった方から、個数に関する質問をいただきました。

従妹と同じように考えている方が他にもいらっしゃるかもしれないと思い、本の補足として書いてみました。



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読者の方から、「Amazonで本が買えません~」 というメッセージをいただきました。
出版社さんのお話ですと、一時的に在庫切れでも買うことは出来るそうです。
そして、「一時的に在庫切れ」 の表示は実際にAmazonに再度商品が入っても、通常に戻るには数日のタイムラグがあるそうです。
ということは、お手元に届くのにそんなに時間はかからないということだと思います。

というわけで、「運玉」 よろしくお願い致します。

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