見えないヤクザをしているような気がする。

※BL妄想小説です

閲覧にご注意くださいね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

着替え終えリビングに顔を出すと、

大野と運転手の男が黒いレザーの

ソファに座って待っていた。

 

 

訝しげに大野に問う。

 

 

 

 

「これからどこに行く気？」

 

 

「武村組だ」

 

 

 

 

武村組など知らない―――が、

ここで大野が『組』の名を持ち出す

からには、今回の件と無関係で

あるはずがない。

 

 

とはいえ、どうして一般人である

自分がヤクザと一緒に行動して

組に乗り込まなくてはならない？

 

 

 

 

―――巻き込まれるなんて

絶対に冗談じゃない。

 

 

 

 

ネクタイを解き、ジャケットを

脱ぐとソファに投げつける。

 

 

大野の顔を見ることなく、無茶な

運転をさせてしまったことを詫びる

意味でも運転手だけにはぺこりと

頭を下げて玄関へと向かった。

 

 

 

 

「帰る。シャツとズボンは

あとで送るから」

 

 

「まさかこのまま

泣き寝入りするつもりか？」

 

 

 

 

その言葉は俺の足を止めるには

効果的だった。

 

 

つい立ち止まり、

大野を振り返り見てしまう。

 

 

 

 

「……泣き寝入り？」

 

 

「噛みつかれたら、二度と

噛むことが出来ないように

牙を抜いてやらなくちゃ

いけない。そうだろう？」

 

 

 

 

ヤクザである大野の上前をはねる

ような真似をした本間がこのまま

許されるはずはない。

 

 

素人の自分にもそれは判る。

 

 

けれど、そんなの自分には―――。

 

 

 

 

「俺は……関係ない」

 

 

 

 

 

どうしたって逃げ腰になる。

 

 

本間から受けた屈辱は忘れないが、

だからといってヤクザの遣り方で

報復を望んでいるわけではない。

 

 

だけど、そんな俺の甘さを大野は

撥ねつけた。

 

 

 

 

「関係ない？ 忘れたのか。

噛まれたのはおまえだろう、

和也。

拉致されて、薬盛られて、

そのあとはどうなった？

俺に足を 開いて―――」

 

 

「大野さんっ」

 

 

 

 

車の中でのことは、いくらミラーを

上に向け大音量で音を流していた

とはいえ、運転していたこの男に

気づかれないわけがないだろう。

 

 

それでも面と向かって口にされて

平気でいられるはずはない。

 

 

しばらく大野と睨み合う。

 

 

黙り込む俺に、

大野は駄目押しをした。

 

 

 

 

「二度と同じ目に遭いたく

ないなら、きっちり始末を

つけるべきだ。

それともおまえはもう一度

同じ目に遭わされても、

関係ないと言って許すのか」

 

 

「…………」

 

 

 

 

本間の下世話な顔が浮かぶ。

 

川原の醜い顔も。

 

 

 

まざまざと描けば、

抑えきれない怒りが湧き上げる。

 

 

だからと言って、暴走族に毛が

生えた程度のチンピラを相手に

するのと、組に乗り込むことは

わけが違う。

 

 

少し想像しただけでも、

緊張に背筋が強張り痛んだ。

 

 

やっぱり、

とてもそんなことは出来な―――。

 

 

 

 

「和也」

 

 

 

 

 

 

 

「緊張することはない。

俺がついてるだろう？」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大野はズルい。

 

 

こんな時だけ、らしくもない

甘い言葉をかけて。

 

 

おまけに頭に手を乗せられる。

 

 

何よりも嫌なのはこっそり息を

つけば緊張が解けてしまう自分だ。

 

 

これでは、大野のことを全面的に

信頼しているみたいではないか。

 

 

 

 

「……わかった、

行けばいいんだろっ」

 

 

 

 

結局は大野に従ってしまう自分も。

 

 

ただ、素直でばかりいるのは自分が

許せず、首を振って大野の手から

逃れると毒を吐く。

 

 

 

 

「そもそもあんたがいるから

危ないってこともあるんじゃ

ないの？」

 

 

 

 

憎まれ口に期待した応えは不遜の

笑みだったのだが―――それだけ

ではなかった。

 

 

 

 

「そうだとしても、

おまえは俺が守る。

俺に何があっても、必ず」

 

 

「……そんっ……な……」

 

 

 

 

そんな縁起でもないことを「当然」

みたいに真剣な面持ちで言わないで

欲しい。

 

 

何もそんなことを言わせたかった

わけじゃない。

 

 

そんな言葉を聞きたいわけではない。

 

 

もしも大野に何かあったらなんて、

俺はっ。

 

 

 

 

────俺は……。

 

 

 

 

俺は何だというのだろう…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 

作品保護と自身の保護のためアメンバー

管理を随時行っています。

 

お手数ですが、お話を読んだあとはその都度

「いいね！」を残していただけるようお願い

します。

 

ご協力いただけないアメンバーさん、あまり

こちらに見えていないと私が感じたアメンバー 

さんは、整理対象者となることをご了承ください。

碧棺左馬刻(cv.浅沼晋太郎)

昨日の昼、あわてた様子のA子から電話が来た。

生年月日：1968年10月29日　49歳

出身：静岡県富士宮市

実家がうなぎ屋だからウナちゃんマンと名付けたそう。

本名：佐野智則（さの とものり）

履歴書

中卒（高校を中退して17歳の時に親から捨てられて）

↓

歌舞伎町のスナックにおつまみを卸す仕事

↓

それまでの仕事を活かして珍味販売業に手を出した

↓

失敗

↓

結局、内縁の妻をスナックで働かせながらヒモ状態を続けている

 

逮捕歴（過去に４回も逮捕歴）
■ スティッカム二周年記念イベントを妨害する犯行予告をスティッカム配信上で行い

　 逮捕された過去を持つ。
　この事件がニュース番組で報道され、その際、本名が報道されてしまった。

　尚、現在 執行猶予中である。
■ 1991年5月2日

    当時22歳の暴力団員で珍味販売業だったウナは女子高生に対する

　　強制猥褻罪と殺人未遂の疑いで逮捕された。
女子高生を襲い海へ突き落とす “送りオオカミ”暴力団送検へ／警視庁
（1991.05.02 東京夕刊 15頁 (全312字)）
警視庁暴力団犯罪取締本部と東京水上署は

女子高校生に乱暴し真冬の海中に突き落とした

東京都世田谷区下馬一、暴力団住吉会日野一家組員、

珍味販売業佐野智則（22）を

強制猥褻致傷、殺人未遂の疑いで逮捕、3日、東京地検に身柄送検する。

調べによると佐野は1991年1月18日午前2時頃、

新宿区新宿三の路上を歩いていた
都内の都立高定時制一年の女生徒（16）に「自宅まで送ってやる」と声をかけ

友人から借りたワゴン車に乗せた。
約一時間後、大田区東海五の大井岸壁に車を止め

車外に逃げ出した女生徒を追いかけて

顔などを殴ったうえ約三メートル下の海に突き落とした疑い。

女生徒は約二週間の怪我

女生徒は近くにいた人に助けられた。

 

元、暴力団員（ヤクザ）だったって本当なんですか？

しかも、現在も黒い交際があるとか・・・ 本当なんですか？？
今は黒い組織から身を引いているようです。

 

【佐野 智則（さの とものり）】こと【ウナちゃんマン】は、なぜ以前は人気があったんですか？？
もともとはヤフーチャットなどで活躍されていたようですが殺害予告で

TVなどで報道されだし注目されたことで視聴者数を伸ばしていったのだと思いますよ。
今も一定の支持者の下で乞食生活をしているようです。

 

組織名称 – 十一代目碑文谷一家
設立年 – 
設立者 – 四文安太郎
所在地 – 東京都品川区大井1-27-4西山ビル3F
代表者 – 熊谷正敏
構成員数 – 約30人
上部組織 – 五代目稲川会
 
十一代目碑文谷一家（ひもんやいっか）は、東京都品川区大井1-27-4西山ビル3Fに本部を置く暴力団で、五代目稲川会の二次団体。
 
略歴
十一代目
2008年、フランスの映画監督ジャン＝ピエール・リモザン（Jean-Pierre Limosin）は、五代目稲川会直参兼十代目碑文谷一家若頭熊谷組組長熊谷正敏に密着した映画「Young Yakuza」を制作し、カンヌ国際映画祭で、特別招待上映された。
2013年10月14日、第１３回山形国際ドキュメンタリー映画祭で、映画「Young Yakuza」を上映した。
2016年01月25日、兵庫県警暴力団対策課と神戸西署は、暴力団員であることを隠し、大阪市のホテルに宿泊した詐欺容疑で、五代目稲川会直参兼十代目碑文谷一家若頭熊谷組組長熊谷正敏（54）を逮捕した。
2016年、五代目稲川会直参兼十代目碑文谷一家若頭熊谷組組長熊谷正敏は、十一代目碑文谷一家総長に襲名した。
2016年06月、五代目稲川会理事長付に就任した。
2018年04月、五代目稲川会理事長補佐に就任した。
 
歴代
初代 – 四文安太郎
二代目 – 林　新吉
三代目 – 安東栄次郎
四代目 – 安藤伊之助
五代目 – 吉沢政吉
六代目 – 大杉精一
七代目 – 高橋梅吉
八代目 – 西山　実
九代目 – 長谷川春治（山崎屋一家代貸）
十代目 – 西山　輝（五代目稲川会常任相談役）
 
当代
十一代目 – 熊谷正敏（五代目稲川会理事長補佐／五代目稲川会直参兼十代目碑文谷一家若頭）
 
構成
総長 – 熊谷正敏
若頭 – 須藤　昇
舎弟頭 – 
本部長 – 青山秀明（二代目青山組組長）東京都大田区
組織委員長 – 國分浩治（二代目熊谷組組長）東京都品川区
慶弔委員長 – 石井千代蔵
執行部 – 赤間健志
執行部 – 萬實員光
執行部 – 小澤章浩
相談役 – 仲山和昭
本部付 – 金子明男
事務局長 – 渡辺禎久

 

 

暴力団とは、組織された構成員達が暴力、脅迫、強要、強盗、テロ、詐欺などの不当、不法行為を用いて、他人の金品、財産を奪ったり、利益の供与を強いるなど、私的（組織的）な目的を達成しようと、日本を中心に活動する“反社会的で犯罪を助長する集団”として、各地方公安委員会に暴力団と指定された団体である。

 

※極道用語の基礎知識