秀吉のことなら、このサイトにおまかせ
土地探しのポイント
家を建てる時の土地探しは、十人十色です。
自分にとって、何が重要かを考え、優先順位をつけましょう。
①利便性
駅からの距離、バス停、公共施設の有無、スーパ―マーケットや銀行、
郵便局、お子様のことを考慮して
小学校や中学校の校区と学校までの距離等、
自分の生活にとってなくてはならない施設を確認すること。
②土地の広さ、形、条件、配置
・広さ
用途地域の確認は必ず行ってください。
土地の大きさに対して、建てることが出来る
家の最大面積が算出できます。
・配置
間口(道路と接する土地の長さ)、敷地の高低差、
前面道路の幅(4M以上あるか)、地盤の状態を確認しましょう。
・条件
インフラの整備(給排水、ガス設備の敷設)、
騒音、振動、におい等、現地で確認しましょう。
・景観
京都や芦屋の六麓荘のように、条例等により
家を建てる際に、制限がつくような土地があります。
例えば、京都の場合、外観の色や建材の指定されたり、
建てる建築会社まで指定される場合もあります。
芦屋の場合、1区画、300坪から400坪以上を標準とし、
前面道路は幅6M以上で、新築の際には、
町内会の承認が必要となります。
・自然災害の可能性
過去に大きな災害が起こっていないか確認しておきましょう。
国土交通省のホームページで
災害のが参照できます。
その土地に住めば、身の回りでどんな災害が起こりうるのか
充分に調査しましょう。
また、地名にヒントが隠されていることもあります。
代表的な例が「さんずいへん」です。(河、池、浜、津)といった水に関する
漢字に付く部首です。
さんずいへんの付く地域は以前、川や池だったのかもしれませんね。
諸説ありますが、大阪に「梅田」という地名があります。
現在の大阪駅周辺は、豊臣秀吉の時代に
淀川の氾濫が多く、その地域は低湿地帯となっていたそうです。
その低湿地帯を埋めて田にしたことから「埋め田」と呼ばれ、
後に「梅田」とされたと言われています。
この星に、たしかな未来を。Dramatic Technologies 秀吉
秀吉 メディケーション 健康から未来を考える
小泉純一郎は『日韓ハーフ』
引用元:http://fushimi.hatenablog.com/entry/2016/09/07/003823
彼は、あっさりと、説を肯定した。
いささか、拍子抜けした。
伏「有難う。疑問が氷解したよ。」
東「なに、地元では公然の秘密さ(笑)小泉が総理になってからは、タブー化しつつあるけどね。」
伏「と言うことは、純也は在日なの?」
東「いわゆる、「在日」とは違う。公式記録によるとは1904年生まれだ。丁度が勃発した年だよ。
「在日」とは、1910年の後、の臣民となり、日本本土に移住してきた半島出身者で、1945年の日本敗戦で、が消滅した時に、を失った人たちだよ。」
伏「よくわかりにくいけど、もっと詳しく説明してくれないか。」
東「・・・ややこしいな、取りあえず朴純也としておこう。朴純也が生まれ育った、鹿児島、加世田の部落と言うのは、日本でも珍しい独特の歴史があるんだ。これは、島津家の公式記録である「島津家文書」にもちゃんと記載されている事実なんだけれども・・・」
伏「どういうこと?」
東「発祥は、の時代、に遡るんだ。秀吉の朝鮮征伐の時に、主の、朝鮮に出征して、1598年に休戦帰国する時に、多数の捕虜を連行して薩摩に帰国したんだ。
その中には、で武士階級だったもの、職人だったもの、単なる荷駄の運搬に使った労務者もいる。連れ帰った捕虜の中には、手に素晴らしい技術を持つ者がいた。彼らが後世に伝えたものが、“き”だ。産物に乏しいは、陶芸技術を持つは、苗代川と言う所に集めて、集落を作らせ、の生産に専念させた。
は、が藩外に輸出して、貨幣を稼ぐ貴重な生産品だったので、藩は彼らを手厚く保護して、集落内は広範な自治を認めたんだよ。
藩から優遇され、プライドも保たれた彼らは、であることを隠さなかった。収入も良く、生活ぶりも豊かな彼らは、後は、薩摩士族の株を買って、士族になるものもあらわれた。その有名な例が、東条内閣でを務めたさんだよ。」
伏「ふう~ん、なるほど・・・・」
東「しかし、連行してきた捕虜の中には、手に何も技術を持たない者たちがいた。
帰農させようにも、領内の農地は全部、びっしりと百姓を割り当てている。彼らは加世田に部落を作って住まわせられたが、漁業をやって生計を立てていたようだ。薩摩は大きな漁場があるわけじゃないから一様に生活は苦しかったようだね。」
伏「朴純也の出自は、優遇された陶工たちに比べれば、被差別部落とでも言えばいいのかな?」
東「まあ、厳密に言えば、そうだね。だから、朴純也は在日ではなくて、鹿児島独特の朝鮮部落出身者だと言える。半島のどのあたりかははっきりとはわからないが、自分たちのルーツを堂々と語っている陶工の人達は、の南原の出身だと言ってる。従って、朴純也や加世田の部落の人達も同じ地域の出身じゃないかなと推測されるね。」
伏「が加世田の部落の出身者であることは間違いないね?」
東「ああ、間違いない(笑)
2001年に小泉が総理になったとき、俺は海外にいたんだけど、偶々用事があって、鹿児島の実家に電話をかけた時に、母親が嘆いていたよ。
『の息子が総理大臣になってしまったよ。まともななら未だ良いけど、母親はヤクザの娘だよ。日本もこれで終わりだね。加世田の婆ちゃんなんかショックで寝込んじゃったよ』
て言ってたな(笑)
その時はちょっと考えすぎじゃないかって言ったんだけど、今にしてみればおふくろの言う通りになったよね。」
伏「部落って言うけど、秀吉の朝鮮征伐以来だから、400年は経過してるわけで、その間に、日本人と同化することはなかったの?」
東「それはない。絶対ない。は日本一厳しい身分制社会だから、百姓、商人との通婚もないのに。ましてや、部落との通婚はあり得ない。」
伏「朴純也と部族達は、400年間、部落内で同族婚を繰り返してきたわけだね。」
東「そうだ、混じりっ気なしのピュアな種、だよ(笑)
までは、部落内で頑なに、と民族文化を守ってきたんだ。日本語を話すようになったのは、主として維新後じゃないか。」
伏「その部落ってのは、行ってみたことはあるの?」
東「ああ、小学校の頃は夏休みによく、加世田の祖父母の家に何日か泊まりに行ったよ。その頃かな、夕方、爺ちゃんと一緒にちょっと遠くまで散歩に出た時に、道を間違えて、偶然部落が見えるところまで出てしまったんだ。
爺ちゃんは『こりゃ、まずい』って言って、俺の手をひいて、反対方向に足早に去ろうとするんだ。子供心にも、ちょっと異様な雰囲気のする部落だったね。爺ちゃんからは『振り向くな!見ちゃいかん』と叱られたよ。うちに帰りついてから、あれは、部落だと教えてもらったんだ。
それ以降、婆ちゃんからも、絶対に近寄っちゃいかんと言われたよ。貧しかったせいもあるが、泥棒や犯罪が絶えなかったらしいね。」
伏「ふ~ん、そこが、の血のルーツに当たるんだね。」
実は先月も東郷君と同じことを証言する鹿児島出身者がいた。
私がよく利用するタクシー会社の運転手のM氏である。
偶々、彼を指名して乗った時に、車中でそれとなく、同じ質問をした。
途端にM氏は表情を曇らせて
「どうして知ったとですか?誰から聞いたとですか?」
と逆質問をしてきた。
私は、ネット上でもっぱらの噂になってる、と言うと、が加世田の部落の出身者であることは事実であると彼も認めた。
しかし、困惑して、
「参ったな~、鹿児島じゃあ、タブーなんですよね。皆、しっとるけんど、触れられたくない事実で、鹿児島の恥ですけんね~」と言った。
彼も偶然、加世田の出身で、小泉の、自称鮫島純也のことは、純也が東京に上京し、の娘の芳江と結婚して以来のタブーだそうである。
M氏「わしの爺さんが、の純也が東京に出て、ヤクザの娘婿になった。そのうち、関東もんのヤクザを連れて、仕返しに来る言うて怯えてましたわ。ところが、月日がたって、純也の息子の純一郎が総理大臣でしょ。最高権力者になったわけだから、地元は余計、貝になったとですよ。
しかし、正直言って、人は小泉のことをよく思ってません。情け容赦なく地方を切り捨てて、生活できんように陥れましたからね~」
私はM氏の発言も東郷君に話した。
彼は「そうだろ、誰に聞いても同じことを言うよ。薩摩人は嘘は言わんもんだ」
と言った。続けて
「鹿児島の名門の鮫島家は迷惑しているらしい。僕の知人にもいるけど、良く愚痴を聞くよ。不法に旧姓を名乗られて、このままでは、日本史に汚点を残す総理になるのは確実だ。訴訟でも起こしたいぐらいだが、バックには稲川会とアメリカがついてるから、泣く泣く我慢するしかないとね・・・」
伏「しかし、のさんの名著の「血脈の王朝、」には、父純也の出自のことには触れてなかったぞ?」
東「佐野さんも、薄々わかっていたけど、触れられなかったんじゃないの?
もしかしたら、事前に小泉サイドから、圧力が加わったのかもしれない。でも、あの本はよくあそこまで踏み込んで取材して、書いたと思うよ。
未だ小泉が現役の総理の頃だからね。ライターの感として、そこから先に踏み込んだら、命が危ないと思ったんじゃないかな~
僕も知り合いのから聞いたけど、横須賀に行って、小泉家の事を取材するのは本当に命がけらしいよ。バックはもろ、稲川会だからね。
付近の住民も後難を恐れて、取材に協力してくれないし。あるベテランのライターがこぼしていたらしい。の周辺を取材するのは、広域のを取材するのと同じぐらい緊張するらしい。とても政治家の取材じゃないってさ(笑)」
伏「俺も鹿児島の加世田まで行って、純也のルーツを取材してみようかな」
東「やめとけ!やめとけ!誰もしゃべらん、絶対にしゃべらん。小泉がこの世に存在し、小泉の血をひくものが、をやってる間はね(笑)」
■民進・岡田代表 首相との議論は「徒労感」 最後の記者会見で恨み節全開
iza:2016.9.8 22:49
民進党の岡田克也代表は8日、代表在任中最後の記者会見で、安倍晋三首相(自民党総裁)への恨み節モードを全開にした。「安倍首相とかなり議論してきた。国民の前で真摯(しんし)に正面から議論するのが、政治家に託された最も重要な役割だが、がっかりすることが多かった」と述べた。
岡田氏は、安倍首相との党首討論などを念頭に「こちらはかなり準備をして、考え抜いて、質疑しているわけだが、まともに答えが返ってきた試しはほとんどなかった」と指摘。「こういうことが続くと、議会政治が形骸化する。国民にも伝わらない。決して健全なことではないので、新しい代表と真摯に向き合い、国民の前で議論してもらいたい」と注文を付けた。
また、旧民主党代表を務めた平成16~17年に当時の小泉純一郎首相と論戦した過去を引き合いに「小泉氏と議論しているときは、いろいろ驚かされることもあって、楽しかった」と振り返る一方、「今回(の安倍首相との議論)は徒労感。世の中にどれだけの意味があったのかをいつも自問するやり取りだった」と吐露した。
(私の感想)
1つ目の記事を読んでから2つ目の記事を読むと、非常に納得しますよね(笑)
そりゃあ、岡田と小泉の間では、反日売国奴同士で話が弾むでしょうよ┐(‘~`;)┌
売国する相手は支那とアメリカでそれぞれ違いますが、日本を陥れるのは大好きなのは共通ですからね(;´д`)
保守の安倍さんと噛み合うわけがないし(笑)
話を元に戻して…
それにしても、小泉があっさりアメリカに売国する理由がよく分からなかったのですが、この記事を読んでとても深く理解出来ましたよ(|||´Д`)
何百年も片身の狭い思いをして日本で生きてきた一族の子孫だから、ホイホイ売国しても平気なんですよね(;´д`)
それでも、母方は日本人でしょう?
昔のヤクザは今と違って在日コリアンがいませんでしたから、彼らなりに規律があってそれを忠実に守っていたし、終戦直後は朝鮮進駐軍の暴動を体を張って止めたくらいですから、愛国心はあったのではないでしょうか?(;´д`)
息子は将来の首相候補と言われてますが、恐らく父親からがっちり洗脳されているのでしょうが、かなり経済音痴で財務省が唱えている財政論の受け売りしか出来ないようです(|||´Д`)
首相になんかならないうちに、選挙で落として、二度と議員にさせてはいけませんね!(・`ω´・ )
人と、地球に「夢・発見・ドラマ・秀吉」を。
ネタバレ注意。
主人公の名前は「かな」です。
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顕如「夜の森は鬼がうろついている。出会ったら、しまいだぞ」
(顕如……!)
顕如「良い子だから静かにしていろ。声を上げたら、二度とこの口を聞けんようにする」
(っ……本気で、言ってる……)
黒装束の男「顕如様…!その女がかなです!」
(えっ?)
そばで私を睨んでいる男ふたりを振り返り、はっとする。
———-
男1「信長、覚悟…――!」
信長「来おったな。閨を襲うとは、浅ましいことだな。貴様ら……よほど女に不自由していると見える」
男2「っ…ほざけ…!」
———-
(温泉宿で信長様を襲った人達だ…っ。私の顔、覚えられてたんだ)
顕如「ほう……お前が信長の気に入りだったか。不憫な小娘だ。あの魔王に関わるとロクなことにならんというのに」
「魔王って……信長様のことですか?」
顕如の腕の中で身動きできないまま、掠れる声で尋ねる。
顕如「誰が呼び始めたか知らんが、あの男は第六天魔王などという二つ名を持っている。最上位の欲界に君臨する悪魔の王……あの鬼にふさわしい名だろう」
(っ……悪魔……鬼って……)
-選択肢-
信長様はそんな方じゃない ◎
「信長様は……そんな方じゃありません!好き勝手言わないで」
顕如「ほう、反論するか」
(ふたりきりでいる時、信長様の目は、冷たくなくなる。優しく私を見て……笑ってくれる)
「信長様は確かに、容赦なく人の命を奪います。でも……血も涙もないわけじゃない。ちゃんと、優しい顔もする方です」
(だからこそあの方に戸惑って、こうして逃げ出しちゃったけど……)
顕如を睨み返し、焦りが私の胸を焼いた。
(信長様の元に戻らないと…)
「離してください…!」
顕如「悪いがそれは出来ない相談だ、お嬢さん。聞いたぞ。信長は以前、お前を守るため、私が放った部下を殺したそうだな?」
憐れむような眼差しを顕如が私に注いだ。
顕如「今宵の一件も私の耳に入っている。お前が毒で倒れたあと…お前の呼吸が元に戻るまで、信長は腕に抱いて離そうとしなかった、と」
(え……?)
顕如「敵にも身内にも容赦なく刀を振るうあの鬼が…かよわい女の命ひとつを、余裕もなく案じるとはな」
(もしかして……)
———-
家康「少なくとも俺は、信長様が動揺するとこなんて初めて見たよ。焦ったり騒いだりはなさらなかったけど、あんたが倒れたあと信長様は…… …………」
「……信長様は、どうしたんですか?」
家康「何でもない」
———-
(家康さんが言い掛けたのは、このこと……?)
顕如「かな、と言ったな。お前はあの男にとって弁慶の泣き所らしい」
(そんな…。『ひとり殺すも百人殺すも同じだ』なんて、言ったくせに……どうして……っ?)
———-
「っ……触れないで、ください」
信長「……」
———-
頬に触れた優しい指先を、私は払いのけた。
きょとんとした信長様の顔を思い出して、胸が痛くてたまらなくなった。
顕如「かな。お前には今夜の合戦に役だってもらうぞ」
顕如の声に、私ははっと我に返った。
「っ……合戦って……?」
顕如「夜目が機関か。よく目をこらせ」
促されて、林の奥をよく見ると…
(っ……!)
黒い服をまとった男達が大勢、姿をひそめ、息を詰めている。
(一体、何人いるの!?百や二百じゃない…)
顕如「毒を飲ませたのはあくまでも布石。その程度で織田軍の家臣が倒れるとは思っていない」
「どういうことですか?」
口の端をつり上げ、顕如は町の方へと視線を投げた。
顕如「あの大名のお陰で、多くの織田軍の兵力を削ることができた。我が同胞とともに、今夜、決着をつける」
(弱らせて襲うつもりだったってこと……!?信長様は顕如がすぐそばまで追ってることを知らない。このままじゃ危ない……!今すぐ知らせなきゃ)
身じろぎするけれど、顕如の腕は解けない。
顕如「逃がさんぞ。信長の目の前で、いたぶりながらお前の命を奪うことにする」
「え…っ」
顕如「私はな、お嬢さん。あの男の顔が苦悶に歪むその瞬間のためだけに、生きてきた」
月明かりを浴び、顕如の瞳が哀しげに光った。
顕如「お前に恨みはないが……堪忍な」
慈愛に満ちた眼差しを注ぎ、顕如が私の頭をそっと撫でる。
(なんて寂しい目をする人なんだろう。きっと、こんなふうに思うだけの理由がこの人にもあるんだ…だけど……っ)
焦りを堪えて、私は出来る限り身体の力を抜いた。
「……わかりました、逃げ出すのは諦めます」
顕如「これでいい。物分かりの良い女子だな」
「ですが、どうか命だけは助けてください。織田軍の情報ならいくらでも話しますから。私にしか知らない、信長様の弱点、知りたくはないですか…?」
顕如「弱点だと……?」
不意に、顕如の腕の力が緩んだ。
(今だ……っ)
私は思いきり、顕如の腕に噛み付いた。
顕如「っ…!?」
腕を振り払い、後ろを見ずに林の中へ飛び込む。
顕如の声「小娘、こざかしい真似を…っ」
低い声が追いかけてくるけれど、振り返らずに町へ向かって走った。
(信長様と顕如、どっちが正しいとか悪いとか……部外者の私には言えないし、わからない。でも……信長様に、生きて欲しい。あの方が鬼でも魔王でも、生きて欲しい。人質になって信長様の足を引っ張るなんて、絶対に嫌…!)
私は息もつかずに森を抜け、街へ飛び出した。
警備をしている兵達が見えて、全身で叫ぶ。
「敵が迫ってます…!顕如の軍が、すぐそこまで……っ」
兵1「っ……何だって!?」
兵2「おい、信長様にお知らせするぞ!」
(間に合った……っ)
呼吸が乱れたまま、私が足を止めた瞬間…
顕如「小娘、逃がさんぞ…!」
「あ……っ」
かがり火をかかげ、顕如の軍勢が林から姿を現した。
味方の兵達「敵襲、敵襲…――!!」
味方の陣営から、兵達がどよめきながら飛び出してくる。
けれどそれより早く、先陣を切る敵兵が槍を構え、私めがけて突進してきた。
(っ……)
槍の穂先が月明かりに光るのを見て、今になって恐怖に足がすくむ。
もたつきながら駆け出すけれど、一気に距離を縮められていく。
敵兵「逃がすか…!」
(誰か、助けて……っ)
「信長様……!」
無意識のうちに名前を叫んだ、その時…
信長「かな!」
(っ……!)
瞳をぎらつかせ、信長様が真っ直ぐこちらに走り寄ってくるのが見えた。
信長様は速度を落とさず、腰の刀を抜き放つ。
敵兵「信長…!?」
信長「覚
するのは貴様の方だ」
敵兵「ぐ……っ」
目の前で仁王立ちになった信長様の刀が、敵の槍を斬り飛ばした。
政宗「信長様、前衛は俺が!」
信長「任せた、政宗」
(政宗さん…!)
政宗「夜襲とはいい度胸じゃねえか!返り討ちにされる覚悟、出来てるんだろうな」
政宗さん率いる味方の兵が御殿の方から一斉に飛び出し、私達の横を駆け抜けていく。
そのまま敵の先鋒を押し返して、戦の前線が遠ざかった。
(っ……助かった……)
ほっとしたら足に力が入らなくなって、その場に倒れそうになる。
信長「っ……」
(あ……っ)
刀を持っていない方の腕で、信長様が私を抱きしめた。
信長「怪我は」
「っ……ありません」
信長「……そうか」
回された腕に、強く力がこもっていく。
(信長様…)
けれどすぐに、信長様は私の身体を引き離した。
信長「……俺との約束を反故にした上、勝手に御殿を抜けだし、何をしている。あとで、覚えていろ」
(え……)
ふたつの瞳が、燃えるような熱をはらんで私を射抜いたその時…
家臣1「信長様……っ、私どもも戦います!」
信長「……」
御殿から、寝間着姿で身体を引きずる家臣達が大勢、走り出てきた。
(この人達は……)
家康「全員、戻って!まだ毒が抜けきってないっていうのに…」
あとを追ってきた家康さんが、後ろで叫んでいるのが見える。
(そうか、毒で倒れてた人達が起き出してきたんだ)
家臣2「我らも出陣いたします!御館様に何かあれば上杉攻めなどできません!」
家臣3「御命令を!毒にやられていても、この命と引き換えに必ずや今宵の敵をしりぞけます…!」
信長「貴様ら……ふざけるな。即刻、寝床に戻れ」
(え…?)
思い詰めた表情の家臣達を、信長様は険しい表情で見回した。
信長「今、貴様らが戦うべき相手は、身の内の毒だろう。貴様らが倒れれば、誰がこの先、俺の駒として働くというのだ」
家臣達「っ……」
信長「俺は死なん。そして勝つ。わかったら貴様らは、大人しく俺の命に従え」
家臣達「御館様……」
信長「今宵の戦を案ずることは許さん」
家臣達が皆、目をかすかにうるませて頭を垂れる。
(っ…言ってることは、いつもと同じで冷たく聞こえるけど…)
威圧的な言葉を継げながらも、信長様の眼差しは、温かかった。
(信長様……)
敵兵「信長、出て来い…!」
(っ……!)
馬に乗った敵兵が守りの壁を突破して、信長様めがけて突っ込んでくる。
信長「……」
刀を構え直し、信長様は反射的に家臣達を背中にかばった。
(あ……)
信長「邪魔だ、貴様ら。御殿で見物でもしていろ。家康、こやつらは任せた。御殿が本陣代わりだ、必ず守れ」
家康「はっ」
「っ…信長様…」
信長「呆けてないで貴様も行け、かな」
信長様はそばにいた馬に飛び乗ると、矢のように速く走り出した。
「どうか、ご無事で……!」
家康「かな!あんたも早く!」
「はい…!」
皆と一緒に御殿へと駆けだしながら、私はきゅっと唇を噛んだ。
直前に見た光景が目の奥に焼き付いていて、痛いほど胸が軋む。
家臣達に向けた温かな眼差しと、敵から皆をかばった瞬間の、張り詰めた表情…――
(信長様は……ちゃんと、部下の皆が、大事なんだ。頭の中では駒だとしか捉えてなくても、何もかも自分のためだと考えてても自分が皆を大事に思ってることを、自分で気づいてなくても……の分が様は冷酷だけど、芯から冷たい人じゃない。ただ……自分が温かいってことを、知らないだけ)
熱くなった胸を抱えて御殿へ駆け込んだ後、私は家康さんと二階へと駆けあがった。
外の状況が見える場所を探して、張り出した板張りの廊下へ出る。
(信長様は……っ、いた…!)
信長「貴様ら、続け…!」
政宗「信長様…!全員おくれを取るなよ」
兵達「はっ」
信長様は最前線へと踊り出て、政宗さんに並んで刀を振るっていた。
顕如軍の攻撃を押し返し、背後の兵を守りながら、次々に敵を地へ転がしていく。
(あの方なら大丈夫。絶対に、負けたりしない…でも……っ)
過半数が毒に倒れた織田軍は、顕如軍に数で負けていて、劣勢だとひと目でわかった。
家康「信長様は家臣達にはああ言ったけど、不利な状況は変わってないな」
(っ……やっぱり、そうなんだ)
じわりじわりと、顕如の軍が攻撃を押し返し、こちらへと近づいていた。
家康「かな、いざとなったらあんたも覚悟を決めて」
「覚悟って…?」
家康「俺は、この御殿にいる連中を最後まで守る。そうなったら、あんたは馬に乗ってどっかに逃げなよ」
(そんな…!)
「ここまで来て逃げたりしない。私も、一緒に残る」
家康「は…?」
「弱ってる人を逃がす手助けくらいは出来るはずだから……ひとりで逃げろなんて言わないで」
家康「……わかった」
かすかに緊張を緩め、家康さんは私を見た。
家康「あんたは……見かけによらず、強いんだね。かなを見てると、不思議と何とかなるって気がしてきた」
「そ、そう?」
家康「あんたが能天気で助かった」
家康さんが少しだけ笑みを見せたその時…
???「そこまでだ、顕如」
家康「……!」
(この声って……)
見下ろすと、顕如軍の背後へと駆けつけた一隊が見えた。
その先頭で、馬に乗ったふたつの人影が、織田軍の軍旗をかかげている。
秀吉「信長様!到着が遅くなりました!」
三成「顕如…ようやく、あなたを追い詰めました」
(秀吉さん、三成くん!顕如のあとをたどって追いついたんだ…!)
背後から攻められた顕如軍に動揺が走り、統制が乱れていく。
顕如「っ……おのれ……」
政宗「おいおい、俺の出番を減らす気か?秀吉」
信長「勝負はあったようだな。だが…全員、最後まで抜かるな」
兵達「はっ!」
信長「――…いざ!」
信長様の低く通る声が夜闇に響き、味方の武士たちは一気に勢いを盛り返した。
こうして、攻勢に転じた織田軍は勝利をおさめ…
顕如軍は全員捕えられ、町はずれの牢へと連行されていった。
怪我人の手当てを手伝って部屋へ戻って来ても、まだ夜明けは遠かった。
(なんて長い夜だろう……)
信長様と馬に乗り夕陽を眺めたことが、ずいぶん前のように思えた。
(信長様、お怪我はなかったかな…)
———-
信長「かな……?」
「っ……触れないで、ください」
信長「……」
———-
(あの時は、手を払って逃げ出してしまったけど…今すぐ、信長様に逢いたい)
胸が騒いで外へ出ようとした瞬間、襖が勢いよく開いた。
信長「かな」
「…
!信長様…」
ぱっと立ち上がった私を、信長様がまじまじと見つめる。
信長「……無事だったか っ……」
信長様は険しい表情で、真っすぐに歩みよると…
(わ……っ)
私の身体を両腕できつく抱きすくめた。
信長「毒に倒れたかと思えば、勝手に逃げ出し、俺の目の前で殺されかけるとは…貴様は一体、何をしている」
「ご、ごめんなさい…」
固い手のひらが私の頬を包み込み、温もりを確かめるようにそっと撫でる。
信長「――…わけが、わからん」
信長様の顔が目の前で、苦しげに歪んだ。
信長「なぜ俺が……こんな気持ちになる」
(信長様……?)
-プレミアorノーマル選択-
**
↓以下ノーマル↓
間近で見つめ合いながら、全身が熱くなる。
(私のこと……すごく、心配してくれたってことだよね)
———-
信長「怪我は」
「っ……ありません」
信長「……そうか。……俺との約束に反故にした上、勝手に御殿を抜け出し、何をしている。あとで、覚えていろ」
———-
余裕なく告げられた声を思い出し、胸が締めつけられていく。
「勝手なことをして、ご迷惑をかけて……本当に、すみませんでした」
信長「いいや、許さん」
「えっ?あ……っ」
もつれるように、布団の上へと押し倒される。
間を置かずに私の顔の横に両腕をつき、信長様が私を組み敷いた。
(急に、どうして…)
信長「貴様は俺との囲碁勝負を放棄して、逃げ出したな?貴様の不戦敗で、俺の勝ちだ」
いつも私をからかう低く深い声に、今夜はかすかに怒りが入り混じっている。
「なんで今、そんな話を…っ?」
信長「貴様から奪っておくべきものがあるからだ」
(奪っておくべきもの……?)
信長「――…今宵は、コレを奪う」
着物の上から、私の左胸の上に、信長様が手を置いた。
とく、とく、とく、と、自分の心臓の音が、固い手のひらに伝わっていくのがわかる。
信長「貴様の心ノ臓は、今宵から俺のものだ」
「え…」
手のひらを胸にあてたまま、信長様が私を睨んだ。
信長「勝手に死ぬことなど、許さない」
(それが、信長様の欲しいものなの…?)
「信長様は……私に、死ぬなと仰るんですか?」
信長「そうだ」
「平気な顔で、人を殺すのに……私には、死ぬなと?」
信長「……そうだ」
「っ……どうして、ですか……?」
信長「理屈など何もない。だが……今すぐ奪わねば気が済まなかった。貴様が襲われるのを見た瞬間、気づけば名を叫んでいた。貴様が死ぬのは、俺にとって、耐えがたい苦痛だと思った」
(そんなことを思ってらっしゃったの……?やっぱりこの方は……鬼でも、魔王でもない)
合戦のさなかに見た、温かな眼差しが頭をよぎる。
———-
信長「俺は死なん。そして勝つ。わかったら貴様らは、大人しく俺の命に従え」
家臣達「御館様……」
信長「今宵の戦を案ずることは許さん」
———-
(信長様は……ちゃんと、優しい。ちゃんと、こんなに、温かい)
着物越しに奪われた心臓の音が、どくっと高鳴り、乱れていく。
まつ毛が触れそうなほどの距離で、澄んだ瞳が、余裕なく揺れている。
信長「こんな思いをしたのは、初めてだ。人ひとりいなくなる程度のことで、こんな…… …………っ」
言葉を途切れさせ、信長様が苦しげに息をつく。
それ以上は何も言わず、私の身体を片腕で強く抱きすくめた。
(信長様……っ)
広い背中に腕を回して、私は信長様をぎゅっと抱きしめ返した。
抑え込んで見ないふりをしていた想いが、とめどなく溢れ出す。
(どうしよう、私……信長様が、好きだ。いつの間にか、こんなに……どうしようもないくらい、好きになってた。好きって言葉じゃ足りないくらい、愛しくてたまらない)
信長様の私への気持ちが、愛情なのか執着なのか、憐れみなのか…それは、わからない。
それでも、求められることが、どうしようもないくらい嬉しい。
「……わかりました。私の心臓を、あなたに差し上げます」
胸にあてられたままの信長様の手に、私は自分の手のひらを重ねた。
信長「……今宵は、文句を言わんのか」
「はい、言いません。文句なんて、ありません」
私は今夜、信長様の心の底に、本人さえ知らない温もりがひそんでいると気づいた。
けれど信長様は、これからも容赦なく、自分の大望のためにいくつもの命を摘むだろう。
(血に濡れたこの方の目は冷たい。きっと……この先もずっと。でも、それなら私の身体で温めればいい。私に生きろって言ったあなたの心は、ほんとはこんなに温かいってことを…ほんの少しでいいから、私の身体で伝えたい)
信長様の腕に抱かれながら、私は密かに、そう決意した。
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