キィー付けないで気をつけてね！ ヤクザ協会

※BL妄想小説です

閲覧にご注意くださいね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緊迫した空気に息苦しくなるが、

大野は黙って煙草を吹かすだけだ。

 

 

武村が、大きく息を吐き出した。

 

 

がくりと項垂れるままテーブルに

額をつける。

 

 

諦めと失望を滲ませて呟いた。

 

 

 

 

「……承知しました」

 

 

 

 

大野の双眸は、

次に部屋の隅へと移る。

 

 

顔を上げてなくとも圧力は感じた

のか、びくりと川原の体が震えた。

 

 

 

 

「川原さん、だったな」

 

 

 

 

川原に対しては、これまでと

がらりと口調が変わる。

 

 

わざとそうしていることが判った。

 

 

 

 

「素人がラインを超えちゃ

まずいんじゃないか？

一度こっちに踏み込んだら、

間違いでしたじゃすまない。

ガキでも判ることだ」

 

 

 

 

ガタガタと震えるばかりの川原に

何が出来るだろう。

 

 

倒れないのがいっそ不思議な

くらいだ。

 

 

 

 

「さあ、どう落とし前を

つけてもらおうか。

うちには気の荒い者が多くて。

タマをとらせろと特攻かける

奴が……いないとも言えない」

 

 

「ひ……」

 

 

 

 

川原が喉からおかしな声を洩らす。

 

 

ここへ来て初めて大野は、

強い声音で脅しをかけた。

 

 

 

 

 

 

 

「てめえの命をいくらで買うか、

今夜一晩よく考えておくんだな」

 

 

 

 

ぴっと指で弾かれた吸いさしが、

紫檀のテーブルをじゅっと焦がす。

 

 

これで仕事は終わったとばかりに

大野は立ち上がった。

 

 

同時に、入り口に並んでいた

男たちもいっせいに腰を上げる。

 

 

 

 

―――やっと終わった……。

 

 

 

 

これでようやく帰れると知って胸を

撫で下ろしながら最後に立ったが、

一方で自分まで追い詰められた

ような気分に陥った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが大野の言う、『始末』。

 

 

一般人では考えられないが、

大野には当たり前のこと。

 

 

自分の知らない世界でずっと

生きてきた大野。

 

 

雰囲気が違うとか、

カタギには見えないとか、

そんな生易しいレベルではない。

 

 

たったいま目の当たりにした大野は

どこからどう見てもヤクザだった。

 

 

完全なる縦社会で成り立っている

世界がどんなものなのかを、いま

嫌と言うほど見せつけられた。

 

 

 

 

大野と関わっている以上、

自分は無関係だと言えない。

 

 

少なくともいまこの場にいる多くの

人間は、俺を部外者だとは思って

いないだろう。

 

 

大野はどうしてこの場に俺を連れて

きたのか。

 

 

自分で始末をつけさせるため―――

ただそれだけではない気がする。

 

 

そこには大野の策略が何か潜んで

いる気がして、ついてきたのは

間違いだったのではと、この期に

及んで後悔する。

 

 

 

 

項垂れたままでいる武村と、

放心する川原。

 

 

五十代の二人は一気に歳をとった

ようで、ただの老いぼれにしか

映らなかった。

 

 

 

 

「ま、待ってくれッ」

 

 

 

 

本間が悲痛な声を上げた。

 

 

そちらに視線を戻すと、本間は

畳に置いた左手の指を広げて

短刀を押し当てている。

 

 

顔は汗と鼻水でびしょびしょだ。

 

 

咄嗟に大野を窺ったが、大野は

眉一つ動かさず冷ややかに本間を

見下ろした。

 

 

そして、それ以上に冷酷な声音で

告げる。

 

 

 

 

「てめえのエンコ一つで

どうにかなると思うか？

手足二十本落としたところで、

状況は何も変わらない」

 

 

 

 

それだけ言い捨てると、

もう本間のほうを見ない。

 

 

先頭に立って和室を出ていく。

 

 

ハラハラするばかりの俺を、

櫻井が「行きましょう」と廊下へ

促した。

 

 

部屋を出る。

 

 

疲れが津波に飲み込まれるように

一気に押し寄せてきた。

 

 

限界だ。

 

 

早く帰りたかった。

 

 

重くなった足を引き摺るようにして

玄関へ向かっていると、突然隣の

襖が勢いよく開いた。

 

 

飛び出してきたのは、

本間だった。

 

 

目を血走らせ、錯乱した形相で

廊下に仁王立ちする。

 

 

一瞬、

その双眸が大野を確実に捉えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

考える暇などなかった。

 

 

前に足を踏み出していた。

 

 

直後ギラリと鈍く光るものを確認

した時には、大野ではなく自分の

ほうが本間に胸倉を引き寄せられ、

短刀を突きつけられていた―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

 

 遅くなりました～……と言っても皆さんは

この時間帯は「しやがれ」かな

(寝かしつけてたら自分まで寝てました)

 

エンコとは……指〇めです

 

 

作品保護と自身の保護のためアメンバー

管理を随時行っています。

 

お手数ですが、お話を読んだあとはその都度

「いいね！」を残していただけるようお願い

します。

 

ご協力いただけないアメンバーさん、あまり

こちらに見えていないと私が感じたアメンバー 

さんは、整理対象者となることをご了承ください。

怪しい少年少女博物館２階右手奥の妖怪のコーナーに展示をしている百々爺。毛むくじゃらの身体で、前を はだけた姿です
 

顔のアップ　突き出た二本の出っ歯がインパクト大です
 

 
 
同コーナーに展示をしている妖怪舎　監修水木しげる　妖怪フィギュアコレクションの百々爺。何だかちょっとバイきんぐの小峠さんっぽいです。鬼太郎は髪の毛針を武器にしていますが、鬼太郎に出てきた百々爺は鼻毛針を武器にしていました・・・でも何だか汚そうで嫌ですよね～。鼻毛を抜いて、無意識にピッと飛ばしているオッサンっていますよね？　また幻覚ガス入りの鼻ちょうちんで分身を見せる「 鼻もんも 」の術も使いました

 

 
 

鳥山石燕の今昔画図続百鬼に描かれた百々爺。大きな杖をついた姿で描かれています。解説には、詳しい事は分からないとしながらも、原野に現れる妖怪で、夜も更けて人の行き来が絶え、霧がかかり風が強いような時に老父に化けて出て遊ぶ。旅人がこれに出遭うと病気になる。百々爺と言う名前は、「 ももんぐは 」と「 がごじ 」を合わせた物等と書かれています

 

幼児語で化け物を指し、関東等で使われていた「 ももんがあ 」と、徳島県等で同じく子供が妖怪の意味で使った「 がごじ 　（元興寺）」と言う言葉が組み合わさって「 ももんじい 」と言う名前になったようです

 

また「 ももんじい 」と言う言葉が、イノシシや鹿等の獣肉を指した言葉でもあり、獣肉が禁じられていた時代に薬と称してこれを提供する店もあった事等から、出遭うと病気になると言うのは、「 ももんじい食い 」への皮肉なのでは？と言う指摘や、もみじが沢山描かれているので、百のもみじで、ももんじいと洒落ているのでは？と絵解きをする人もいるようです
 

水木しげる氏によって描かれた百々爺。鼻が大きくて横に広がった禿げた老人姿で描かれ、鬼太郎に濡れ衣を着せようとする等、卑怯な妖怪として作品に登場しました

 

上の絵は、ねずみ男をたらし込んで鬼太郎をやっつけようとしている所。ゲゲゲの鬼太郎では、以前ブログで取り上げた「 ぬらりひょん 」と同様に、鬼太郎の敵方の妖怪の親玉として登場する場合もありました。「 ぬらりひょん 」は、ちょっとゆとりのある商家の旦那風に描かれる場合が多いのですが、鬼太郎の百々爺はもっと庶民的な出で立ちで描かれています
 

鬼太郎以外では、大映が1969年3月に公開した特撮妖怪映画「 東海道お化け道中 」にも百々爺は登場。刃物を携行しての入山を禁じた山の掟を破ったヤクザに祟りをなす為に現れ、山の妖怪を操り、様々な怪異を為しました。画像は「 心霊怪奇博物館 」山田誠二　著　データハウス刊より。モノクロの写真ですが、映画はカラー作品です
 
 
百々爺ってどんな妖怪？
 
原野に出没する老父の妖怪で、旅人が出遭うと必ず病気になると言われています。「 ももんじい 」は妖怪を意味する児童語であり、地方によっては聞き分けのない子供に「 だだをこねると百々爺に食われるぞ 」とか、「 早く寝ないと百々爺が来るよ 」と言って、大人しくさせたそうです
 

百々爺について水木しげる氏は著作で、次のような話を紹介しています
 
百々爺は、普段は山奥に棲んでいるが、夜遅く、人通りのなくなった頃に村の辻や街角に現れる。ある男が歩いていると、村の辻に百々爺が現れた。驚いて慌てて逃げると、また次の辻にもしゃがみ込んでいた
 
それで方向を変えて別の道から行こうとしたが、そこにもやっぱり百々爺がおり、どうにもならなくなってしまった
 
 
百々爺と野衾（ のぶすま ）
 
百々爺は深山に棲む野衾（ のぶすま ）が年老いて化けたもの、もしくは人間に化けた姿と言う説もあります
 
野衾は以前「 ぬりかべ 」のブログで触れた、行く手を壁のように塞ぐ野襖（ のぶすま ）とは、音は一緒でも異なる妖怪で、ムササビやモモンガを妖怪視したものと言えます。ムササビもモモンガも、膜を広げて木から木へ滑空して飛び移るリス科の動物ですが、昔の人には、羽根もないのに空を飛ぶとして、気味の悪いものに見え、妖怪の仲間としてとらえる人もいたようです。江戸時代は町の中にも現れて、夜道を歩く人の顔にはりつき、生き血を吸うとして、怖がられていたと言います
 
東京の神田に現れた野衾の記録によると、形はイタチで、目はウサギ、身体の左右に皮膚の膜があった。手の指は五本で、脚の指は四本、縦横一尺二、三寸で尻尾や匂いはリスのようだった。猫をつかまえて血を吸ったとされています
 
ムササビやモモンガは雑食性ですが、果実や木の実、木の葉、樹液、花等を食べ、昆虫やクモ、鳥の卵等は食べるものの生き血を吸うと言うのは話が大分、大げさになっていると思われます
 
野衾が火を食うとか松明をきって消し、その火を吐くとか、顔に張り付く等と言う話は、ムササビやモモンガが暗視能力には長けている物の、松明や提灯等の強い光には目が眩んでしまい、着地を誤って火に接触したり、人の頭に降下してしがみついたりした為に起こった誤解と言う説もあります
 
 
 

 
 
水木しげる氏が描いた「野ぶすま」。鳥山石燕の今昔画図続百鬼を基にしたものと思われますが、ムササビそのものと言った所です。昭和４０年代の少年マガジン誌のイラストからお借りしました
 
「 いたちのばけもので、こうもりのようにすばやく、とぶ、ときどき火炎を食べるところが見られるという。 」と言う説明がつけられています。鳥山石燕は今昔画図続百鬼の説明に「 野衾はムササビの事なり 」と記していますが、江戸時代に描かれた絵にはコウモリのような姿で描かれている物もあります
 
 
私が子供の頃読んだ川崎のぼる氏の漫画「 いなかっぺ大将 」の中で、主人公の大ちゃんが、人を脅かそうとして、舌を出しながら両手を広げて「 ももんがぁ　ぬばぁ～ 」とやるシーンがありました。その様なアクションで人を脅かそうとする人は、当時私の周りには、いなか
ったのですが、妙にツボにはまったのを覚えています

 

言葉の響きが面白いし、怖いというより、何だか古めかしく、ずれている感じでもあり、可笑しくて笑ってしまったのです

 

 

今度誰かにやってみようかな～　　

 

「 いつの時代よ！」　って言われちゃうよね・・・きっと
 
 

次回もお化けや妖怪のネタが続く予定です

 

 

 

今年は天災が本当に次々と起こり、悲しくなります。北海道の地震で亡くなられた方のご冥福と、被害に遭われた方が一日でも早く元の暮らしに戻れますようお祈りしております

油っぽいメロ

 

元スターシェフ×元財閥令嬢×元ヤクザ

3人の予測不能な熱～いロマンスが始まる！

中華料理屋を舞台にした

濃厚で美味しいロマンスの行方は！？

（※番組HPより引用させて頂きました）

 

見始めました

今、７話に入ったところです。

とっても面白いです

 

【出演者】

 

ジュノ（2PM）

プン（中華料理の元スターシェフ）

 

チョン・リョウォン

セウ（元財閥令嬢）

 

元ヤクザのチルソン

（チャン・ヒョク）は

セウに一目惚れ

 

 

セウもなかなかの

ぶっとび女子です↓（笑）

 

チルソン＆セウ

 

『嫉妬の化身』コンビも

登場しています!!↓

（脚本家さんが同じなんですね）

 

 

:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-

 

冒頭からテンポが速すぎて

ぼんやりしてたら

意味が分からなくなり

何度か巻き戻しました（苦笑）

 

全体像が見えてきたのが

６話めあたりかな…

↑の『嫉妬の化身』コンビの正体が

明かされてから、なんとなく

人物相関が見えてきました。

 

ここまで見た個人的な感想は

とにかく、ヒロイン・セウが

とっても可愛いです

 

ラブコメは、ヒロインが苦手だと

面白さが半減しますよね。。

 

セウはイケメン二人に囲まれ

今後、この３人の関係が

どうなっていくのかに

注目していますが

わたし的には

”ツンデレ”が好みなので

ジュノくん演じるプンが好きかな

 

:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-

 

以下、ネタバレあります

 

プンとセウには

それぞれ婚約者がいて

結婚式を挙げたにも関わらず

その直後、どちらもパートナーに

逃げられているんです

 

いくら相手を待っても

パートナーが戻ることはなく

プンもセウも

もはや絶望感のみ…

 

 

某ホテル内でプンに遭遇したセウは

私たち浮気するとプンに

やけくそ提案

 

 

浮気？？

 

死ぬよりいいわ

 

そして、二人はプンの車に乗り込み

 

 

じろじろ見るな

恥ずかしいだろ

 

ちょっとドキドキした

このシーン

 

この二人

本当に浮気するのか

しないのか

続きは、見てのお楽しみですーー

 

そして

プンから逃げた妻がこちら↓

 

 

この人は、『月桂樹洋服店～』でも

貧乏青年から

財閥社長に乗りかえてましたが

今回も、全く同じことをしてますね

 

:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-

 

セウのことをいつも冷たく

あしらっていたプンなのに

雷と共に突然

恋に落ちた

 

 

逃げた妻への気持ちが

ようやく吹っ切れて

結婚指輪を外そうとしたプン。

 

 

ですが

セウに芽生えた気持ちを隠すため

もう一度指輪をはめ直すんです…

 

:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-

 

セウは夫への気持ちがまだ

整理しきれていないようです。

 

なので、セウのことを好きな

チルソンに対しては

自分の気持ちが

彼に揺れたりしないよう

あえて彼を遠ざけているし

プンに対しては、

結婚に破れた者同士

唯一の理解者という感じかな？